ロシア 奪われた未来:ソ連崩壊後の四半世紀を生きる

個数:1
紙書籍版価格
¥6,380
  • 電子書籍
  • Reader

ロシア 奪われた未来:ソ連崩壊後の四半世紀を生きる

  • ISBN:9784560093870

ファイル: /

内容説明

全米図書賞受賞作品、ロシア人と社会の真実の物語

ソ連崩壊後の4半世紀の間、とりわけ長期にわたって支配が続くプーチン時代の激変、クリミア併合からウクライナ戦争に至る底流にはなにがあるのか?
1980年代に生まれ、プーチン時代に成人したジャーンナ(父親ボリス・ネムツォフ)、マーシャ、セリョージャ(祖父アレクサンドル・ヤコヴレフ)、リョーシャの男女4人の人生と家族の群像が活写される。そして精神分析医アルトゥニャン、世論調査機関レヴァダ・センターの社会学者グドコフ、プーチン時代に頭角を現す極右思想家ドゥーギン(3人はロシア社会を理論的に分析する役割)の軌跡を加え、波乱の時代を紡ぎ出す。
プーチン政権を歓迎した多くのロシア人は、安定と権威を渇望するようになった。プーチン時代は法が恣意的に運用され、人びとは恒常的な不安状態に置かれる。市民をそのような状態に置いておくのは、全体主義の要諦なのだ。それはソ連時代の「ホモ・ソヴィエティクス」(思考停止・体制依存型人間)が死滅していなかったことを示している。まさに「再発性全体主義」が支配する社会になったのだ。
ハンナ・アーレント賞受賞ジャーナリストによる、渾身のノンフィクション!
[目次]
 登場人物
 プロローグ
第1部 ソ連に生まれて
 第1章 一九八四年に生まれて
 第2章 試された人生
 第3章 特権
 第4章 ホモ・ソヴィエティクス
第2部 革命
 第5章 白鳥の湖
 第6章 ホワイトハウスの処刑
 第7章 だれもが富豪になりたがる
第3部 ほころび
 第8章 抑圧された悲しみ
 第9章 懐かしの歌
 第10章 再び振り出しに
第4部 復活
 第11章 死後の生
 第12章 オレンジ色の脅威
 第13章 家族・性・権力
第5部 抗議
 第14章 奪われた未来
 第15章 ブードゥシェヴォ・ニエト
 第16章 白いリボン
 第17章 マーシャ 二〇一二年五月六日
第6部 弾圧
 第18章 セリョージャ 二〇一三年七月一八日
 第19章 リョーシャ 二〇一三年六月一一日
 第20章 分断された国民
 第21章 ジャーンナ 二〇一五年二月二七日
 第22章 永久戦争
 エピローグ
 謝辞
 訳者あとがき
原注/本書に関係する時代の主な出来事(一九八五~二〇一五年)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

42
ソ連崩壊から現在(ウクライナ侵攻)に至るまでのロシアの軌跡。膨大な情報量に圧倒されながら苦心の末に一通り読み終えたが、間違いなく時間をかけて取り組むだけの価値がこの本にはある。一人の独裁者が支配しているように見える「マフィア国家」の内実、その成り立ちがこの一冊で驚くほど鮮明になった。得体の知れない巨大な国を理解する知識を授けてくれるだけでなく、そのなかで生きて闘った(あるいは闘い続けている)人々の歴史をも知ることが出来る貴重な書。邦訳書の表題にもなっている14章をはじめ、幾つかの章は必読級に素晴らしい。2023/12/12

takao

3
ふむ2024/01/29

タキタカンセイ

1
子どものころソ連崩壊を経験し次第に閉塞し劣化していく社会のなかでもがくロシアの若者たちの青春と苦悩を描いた群像劇。一人一人の視点と心理が克明に描かれいるのでその読後感は小説のものです。物語は2017年で終わるがこのあとロシアは更に過酷な状況になっていっただろう。彼らはノーメンクラトゥーラ(ロシアの特権階級)の子女及びそれに準じる人たちだから恵まれた環境にいたわけだけどそれにしても…。唯一の体制側の登場人物アレクサンドル・ドゥーギンはこのあと娘を爆殺されてしまう。ロシアはどうなっていくのだろう。2025/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21617808
  • ご注意事項

最近チェックした商品