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内容説明
脳と腸は互いに影響し合っており、これを「脳腸相関」と呼ぶ。脳と腸をつなぐ経路には「神経系」「内分泌(ホルモン)系」「免疫系」があり、近年では「腸内細菌叢(腸内フローラ)」が深く関わることもわかってきた。これにより、胃腸のストレス関連不調に「認知行動療法」という新たな心理療法の道が開かれつつある。その研究者である消化器病専門医が、脳腸のしくみや過敏性腸症候群、糖尿病、肥満症、アレルギー、さらにはうつ病やアルツハイマー病との関係などについて最新の知見を示しながら、日常に役立つセルフケア法をわかりやすく伝える。
目次
はじめに
第一章 腸は自ら働く――「第2の脳」の正体は「腸管神経系」
第二章 脳と腸の2番めの経路は「ホルモン系」――ストレスの伝わりかた
第三章 脳と腸の3番めの経路は「免疫系」
第四章 脳と腸の連絡を活発にするのは「腸内細菌」
第五章 「やせ菌」「でぶ菌」は本当にいる? 睡眠や寿命に関係する?――腸内細菌Q&A
第六章 検査で異常なしの下痢・便秘は脳腸相関が原因
第七章 肥満症・アレルギー・うつ病・アルツハイマー病と脳腸相関
第八章 「脳腸相関」治療の現在地から新しい時代へ
おわりに 最後に強調したいこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
24
実は身体の具合がどうにも改善せず、何かヒントになるものはないかとすがる思いで手に取りました。体の中枢である脳が腸と関係ない訳はないけれど、脳腸相関としてその関係性が明確になれば、腸の不調を改善するためにどのように脳にアプローチしたらいいかという理解が深まりました。「心と身体」というように別物として捉えるのではなく、互いの生理学的な作用を認識すればイタズラに薬に頼ったりしなくてよくなるのでは?と感じました。2025/10/24
OHモリ
17
脳と腸が神経、ホルモン、免疫、細菌を介して繋がる「脳腸相関」を明快に解説した一冊。自身も強風で止まったゴンドラ内で猛烈な便意に襲われた経験があり、この理論は痛いほど身に染みる。著者の「心身症は気のせいではなく体の病気」という断言に救われる読者は多いはずだ。10年来注目してきた腸内細菌の分野だが、便移植療法の具体的な可能性についても知識が整理され、非常に有意義だった。2026/06/30
Janjelijohn
16
脳と腸はつながっている。腸内環境が脳に影響するし、また逆もしかり。生活習慣と食生活を整えて腸と脳を健康に保とう。という本です。 個人的には食物繊維をもっと接種するのと、低GI食品を摂ろうと思う。2025/11/30
アリーマ
15
脳と腸は相関関係にあって、腸の調子を整えることで様々なメンタルの不調も改善していく。その背景にある諸々の専門知識わわかいつまんで説明した一冊。けっこうアカデミックで専門的、健康本の類ではない。要するにまだわからないことが多い、ていう話なのでもあった。★★★2026/03/04
jackbdc
12
腸を単なる身体の機関の一部ではなく脳と同じように認知を司る機関の一部であると捉える。腸内環境がその人の性格に影響を与えるだけでなく、時に応じて感情や意思決定に影響を及ぼし、行動を変える事に繋がると論じる。腸は外部環境と脳をつなぐ認知のハブである。脳が腸を支配しているというのは幻想である。脳は腸から膨大な情報を受け取っており、腸からの情報に従って動いている。腸の好不調が心身に与える影響が大きい事は意外と一般には知られていない。もっと腸を大切にする社会になればみんながもっと幸せに暮らせるのかもしれない。2026/02/01
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