岩波文庫<br> 東の国から - 新しい日本における幻想と研究

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岩波文庫
東の国から - 新しい日本における幻想と研究

  • ISBN:9784003224465

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内容説明

日清戦争前夜,古代伝説の地出雲から,軍都の色彩を強めていた熊本に移住したハーン.旅の宿屋で夢のあわいに浦島伝説へと入りこんだような「夏の日の夢」,一つの心中事件を描いて日本人の〈信仰〉に迫る「赤い婚礼」他,〈詩人の直観と哲人の思索〉に基づく繊細な筆をもって書き綴った,近代日本の肖像.(解説=西成彦)

目次

東の国から──新しい日本における幻想と研究
夏の日の夢
九州の学生とともに
博 多 で
永遠の女性
生と死の断片
石 仏
柔 術
赤い婚礼
願望成就
横 浜 で
勇子──ひとつの追憶
訳者解説(平井呈一)
解説 「西洋と東洋とのあいだをつなぐ知的共感」を夢見て(西成彦)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ポテンヒット

13
熊本在住の頃。「ばけばけ」では滞在記を書くのが目的で、教師は腰掛けのイメージだが、良い先生だと思う。ギリシャ神話や西洋文学を学生に紹介するが、感想が予想とは違い、そこから比較文化に繋がる。また、出雲の教え子が出征前に訪ねてきて著者と死生観を交わす。家父長制で家の結びつきが強く、幼い頃から忠義を叩き込まれた時代。天皇の為、戦争で死ぬ事は名誉という思想。保守の人は今も彼のような考えを受け継いでいるのだろうか。色んな思いが明治と令和を行き来しながら収穫の多い読書となった。→2026/01/01

Chako@(旧名:かど =^ェ^=)

3
主に東西の哲学思想を俎上に載せてヘルン先生が奔放に論ずるのだが、今一つ??理解できない部分があったり、一方でなるほどと得心する箇所があったり、簡単には評価を下して自分の中に落とし込むのが難しい本ではある。基本的に当たり前ではあるが、当時著者が誰に向かれて書いたのか──当然、西洋の教養人なのだが──を強く認識せねばならない。19世紀末のヨーロッパの知識人のマインドが実際どの様なものかは知るよしもないのだがw 130年後の遠い未来に日本語に翻訳されて、平和な時代の日本国民に読まれてることを──↓↓つづく2026/01/03

DK-2084

2
★★★★☆2025/11/27

犬猫うさぎ

0
人間を判断するのに、その人の属している文明と、ぜんぜん違う組織をもった、べつの文明の標準で、その人を判断してはいけませんよ。(「柔術」280頁)2025/09/25

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