内容説明
台湾で生まれ,日本で育った作家が,複数の言語のはざまに立ち,「正しい」「普通の」日本語を揺さぶりながら,言語の豊かさを紡ぎ出す.李良枝,呉濁流など,「国の周縁」で創作をしてきた先人たちの言葉に導かれ,日本語と向き合ってきた自身の軌跡をたどる.散文や講演録,創作を収めた,ポリフォニックな1冊.
目次
百年めの誓い
日本語のなかの何処かへ
その1 宣戦布告
その2 私のものではない日本語
その3 独特の胸騒ぎ
その4 舌の叛乱
その5 虐殺と言語
その6 「百年」の孤独
その7 もしも私が......
その8 たとえば彼女なら......
その9 思い出させる存在
その10 この名にちなんで
その11 考える時間
その12 私たちが愉快でいられるために
付 録 引用出典に関するメモ
言葉の居場所を探して――李良枝再読のために
ポリフォニーに還る
創作の中で煌めく〈真実〉
天皇のいなくなった国で,生まれて
「私」の小説
おてんきゆき
あとがき
初出一覧



