独自性の社会 - 近代の構造転換

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独自性の社会 - 近代の構造転換

  • ISBN:9784000617147

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内容説明

「特別なものの社会論理」が優位に立つ後期近代の社会――それが独自性の社会である.かつて近代化を牽引した経済とテクノロジーが「特別なものの爆発」を招き,社会の分断が加速するなか,人びとは何を共有できるのか.ヴェーバーを超える視座で近代の構造転換を描いた現代ドイツ社会学の金字塔,待望の翻訳.宇野重規さん推薦!

目次

序論 特別なものの爆発
第1章 一般的なものの社会論理と特別なものの社会論理の間にある近代
1 一般的なものの社会論理
2 特別なものの社会論理
3 文化と文化化
4 文化領域の変容
第2章 独自性のポスト工業経済
1 文化資本主義における唯一性の財
2 文化的な独自性の市場
第3章 労働世界の独自化
1 クリエイティヴ経済における労働行為と組織の実践
2 労働主体における自己による独自化と他者による独自化
第4章 独自化としてのデジタル化――文化マシーンの台頭
1 文化化のテクノロジー
2 文化的な独自化のプロセスと機械的な独自化のプロセス
第5章 独自性志向の生活態度――ライフスタイル,階級,主体形態
1 新たな中産階級のライフスタイル――成功に満ちた自己実現
2 独自性志向のライフスタイルの基本要素
3 不平等の文化化
第6章 差異型自由主義と文化本質主義――政治的なものの転換
1 開放型・差異型自由主義とローカルなものの政治
2 文化本質主義の台頭
結論――一般的なものの危機?
謝辞

訳者解題 「近代」の構造転換を前にして
文献目録
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