岩波新書<br> 豊臣家の女たち

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岩波新書
豊臣家の女たち

  • 著者名:福田千鶴【著】
  • 価格 ¥1,166(本体¥1,060)
  • 岩波書店(2025/10発売)
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  • ISBN:9784004320869

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内容説明

寧(北政所)と茶々(淀殿).現代の目は,この二人を秀吉の妻と愛妾と見て,あたかも対立したかのように捉えてきた.しかし実は,二人は連携して豊臣家を運営,大きく動く歴史の中で確かな役割を果たしていた.本書では,妻,母,姉・妹,養女,奥女中など,女たちの足跡をたどり,一夫多妻の豊臣家の真実に迫る.

目次

はじめに
豊臣家・京極家・織田家略系図
第一章 豊臣秀吉の家族
1 語り継がれる「大政所」像――秀吉母
2 豊臣家の栄枯盛衰を見届けた姉――智
3 秀吉の妹・家康の妻――旭
4 豊臣秀長とその妻子
5 三条河原で斬殺された豊臣秀次の妻子
6 小早川秀秋と離縁した妻――毛利輝元養女
7 豊臣秀頼の怨念に苦しんだ妻――徳川千
第二章 一夫多妻の豊臣家
◎本章を理解するための予備知識
1 離縁の危機を乗り越えた最初の妻――浅野寧
2 歴史から抹殺された「南殿」と「石松丸」
3 妻の地位から脱落した織田信包の娘――姫路
4 秀吉の最大の寵愛を受けた妻――京極龍
5 二人の若君の母――浅井茶々
6 妙顕寺城天守に置かれた織田信長の娘――三の丸
7 「聚楽天主」と呼ばれた妻――前田摩阿
第三章 秀吉の婚姻戦略──養女たちの行方
1 秀吉の愛しの隠し子――前田菊
2 太閤秀吉の秘蔵の娘――前田豪
3 怨霊となった養女――「小姫」
4 婚約を解消させられた豊臣秀長の次女きく
5 将軍家御台所となった浅井江
6 豊臣家の血筋を伝えた豊臣完子
第四章 豊臣家を支えた奥女中たち
1 豊臣家と徳川家に仕えた女傑――孝歳主
◎ 奥女中の組織
2 豊臣家老女のナンバー2――ちゃあ
3 「関ケ原合戦」まで浅野寧を支えた東・こや
4 品行方正なキリシタン――客人
5 豊臣家の奥向の「総締まり」――朝日
6 浅井マリアと京極マグダレナ
7 二人の天下人から大切にされた高畑鍋
第五章 大坂の陣をめぐる女たちの攻防
1 浅井茶々の二人の乳母――大蔵卿と南
2 大坂の陣を生き延びた茶々付の老女――二位
3 早々に命を絶った三位と正栄
4 茶々が切望した大上﨟――伊勢あこ
5 浅井家出身の老女――海津と饗庭
6 秀吉の親族出身の乳母――右京大夫
7 秀頼がもっとも心を許した乳母――宮内卿
8 大坂城を脱出した女中――山口菊
9 豊臣と徳川の橋渡しだった常高院――浅井初
関連年表
読書案内
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

136
尾張の百姓の小せがれが天下人にまで成り上がったため、周囲の女たちも否応なく巻き込まれ人生を翻弄された。ドラマや小説に登場する有名人のみならず、親族の妻子や養女、仕えた女中に至るまで豊臣家を支えた女性の実像を解明していく。当時は一夫多妻制のため北政所と茶々は正室側室の区別はなく、2人は立場を越えて良好な関係にあり、茶々は秀吉を愛していたなど従来の常識を覆す考えも示されている。秀吉の逆鱗に触れて殺されたり、大坂夏の陣で殉死するなど静かな最期を迎えられた者はほとんどおらず、豊臣政権の疾風怒濤ぶりを改めて感じる。2025/11/18

MUNEKAZ

17
秀吉・秀長の妻や一門の女性をはじめ、豊臣家に仕えた女中たちも含めて、豊臣家に関わりのある女性たちを広く紹介する。寧や茶々といった有名な妻以外にも、秀吉から最も寵愛を受けた京極龍や塩対応が目立つ前田摩阿、出張先の現地妻みたいな存在の姫路など、秀吉の「妻たち」のプロフィールが結構面白い。また秀頼の周辺にいた女性たちは、浅井家と関りが深い人物が多く、茶々を通して浅井家との繋がりが感じられて興味深いところ。「戦国時代は一夫多妻」「寧と茶々は対立していない」「秀頼は確実に秀吉の子」など著者の主張の総まとめでもある。2025/11/01

さとうしん

16
タイトルに「女たち」とあるが、秀吉の妻たちや母親姉妹のほか、弟秀長をはじめとする男性親族(小早川秀秋など養子も含む)とその妻子、更には血縁者以外の奥女中や茶々の乳母の大蔵卿ら女性たちの生涯についても紹介されている。秀吉と寧、あるいは寧と茶々、茶々と千との関係、そして旭の実像などが巷間言われているむようなものではないこと、秀吉が一夫多妻、すなわち寧と茶々以外の女性たちも「妻」であったこと、秀吉に茶々所生以外の男児が存在した可能性があることと、母子ともに存在が抹殺された事情など、興味深い指摘が多い。2025/10/22

どら猫さとっち

15
来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」に合わせてなのか、豊臣家に生きた女性たちの実像を描いた歴史書。母や妻たち、姉妹、嫁いだ女性たち、仕えた女性たちなど、くまなく紹介するとはさすが。また妻である北政所と淀殿が対立したのは、後世のフィクションで、実際は連帯していたという。秀吉がフェミニストかどうかはわからないが、女性たちに支えられたのではないか。家に生き、時に憎みながら支えていた彼女たち。歴史は常に、女性を見つめていたのだ。2025/11/30

夜明けのランナー

14
にわか戦国時代ファンとしてはちょっと専門的すぎたかも。しかし、その時代を支えた女性はどんな功績をもたらした武士よりも、世の中に欠かせない存在だとだったことは確か。来年から始まる大河のために、この時代にもっと詳しくならなくてはと。2025/11/29

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