まちは言葉でできている

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まちは言葉でできている

  • 著者名:西本千尋
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 柏書房(2025/10発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784760156474

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内容説明

“行政やデベロッパー主導の「まちづくり」に「わたし」は居ない。町にはひとりぼっちで居られる場所も、ひそかに涙を流す場所も必要だ。”
――森まゆみさん

“暮らしに対して、ひとりひとりが誠実であるとはどういうことか。こういうことだったのだ。”
――武田砂鉄さん

【内容】
都市計画の中で妊婦や子どもや障害者や女性や高齢者の存在が想定されていないこと、安全で快適な空間のためにホームレスの人々が排除されてきたこと、「公園まちづくり制度」の名の下に緑豊かな公園がなぜか消えていくこと、歴史ある町並みや昔ながらの銭湯を残すのがこんなにも難しいこと、「創造的復興」が被災者の生活再建に結びつかないこと――

目の前にあるまちは、どのようにして今あるかたちになったのか。誰がそれに同意したのか。住民にまちを変えていく力はあるのか。「みんなのため」に進められる再開発の矛盾に目を凝らし、その暴力性に抗っていくために、専門家や行政の言葉ではなく、生活にねざした言葉でまちを語り直したい。

“すベて景色の前には「言葉」がある。わたしたちは「言葉」でまちをつくってきた。ある日突然、そこにブルドーザーが現れるのではない。必ず、その前に「言葉」がある。だからその「言葉」が変われば、ブルドーザーの現れ方も、立ち入り方も、去り方も変わり、まちのかたちも変わる。”(本文より)

「まちづくり」に関わるようになって約20年、現場で味わった絶望と反省を、各地で受け取った希望を、忘れないために記録する。ごくふつうの生活者たちに捧げる抵抗の随筆集。

目次

はじめに

第1部 再開発の言葉
第1回 モア4番街のオープンカフェ
第2回 神宮外苑の再開発
第3回 生きられる町並み
第4回 誕生を祝うまち
第5回 「東京大改造」は持続可能な開発か? 

第2部 足もとの言葉
第6回 自分の家のように感じる(でも家ではない)
第7回 頼りなく外へ出る
第8回 百年の森林(もり)を生きる
第9回 「取るに足りなさ」との闘い
第10回 コモンズを破壊しない建築は可能か? 
第11回 「創造的復興」――能登から問い直す
第12回 普通に一緒にいる――外国ルーツの人々
第13回 足裏の記憶――『大邱の敵産家屋』と森崎和江
第14回 覚えていたい――認知症と高齢者

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

朗読者

18
都市計画分野の大学教授が書いた都市計画界隈を題材にしたつぶやきのような本。「言葉」をテーマにしたタイトルだったので、良い言葉に触れられると期待したが、言葉遊びに終止していて響く言葉も、為になる言葉も見つけられなかった。残念。2025/12/25

おさむ

18
この題名は素晴らしいな。以上。2025/11/21

kuukazoo

15
「まち」を変えるには人を説得し動かす言葉が必要。行政や企業の言葉で語られる「まちづくり」という名の「都市計画」「再開発」(時にそれは専門用語の羅列だったり空虚なポエムに過ぎなかったり寄り添っているようで一方的だったり)に対し、生活者である住民はどんな言葉を紡いで自分たちのまちと関わるのか。ジェントリフィケーションやオーバーツーリズムによる排除には怒りを覚えるが、複雑でconflictの多い問題なのでいろいろモヤる。思いとエゴに線引きできるのかとか。本文であるエッセイよりも資料の方を熱心に読んでしまった。2025/12/23

阿部

2
答えでも知識でもなく問いに満ちた本だった。その背景には著者が各地で出会った人の営みがあり、綴られる言葉は祈りのようだった。まちづくりに関する本でこういう文体に出会った記憶がない。プラスであれマイナスであれ、言葉の力について描く本書が、それ自体言葉や表現というものを信じるようにして書かれていることが誠実だと思ったし、ひとが共に生きることやその環境を生み出すことへの希望をどこか遠くへ投げ込むような態度に感じた。だからか、いろいろな経験を想起したり、刺激を受けながら読んだ。エッセイの力も感じた。2026/01/01

二階堂

2
復興の話が特に興味深かった まちづくりは行政の力が強く行使される場でもあり、その中でどれだけ儲けられるかという結果に価値が集約されがちかもしれない その中で見落とされてきたたくさんの言葉たちを丁寧に拾い、その住民たちの暮らしからまちを作ろうとする著者の試みに感動した つねに行政の言葉のなかの主体が誰なのか、そこに私たちは入っているのかを見定めていかなければと思った 仮設物の話も面白かった 2025/12/16

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