内容説明
60代後半の江子、麻津子、郁子は、都内のちいさな商店街で「ここ家」という、お惣菜屋を営んでいる。最愛の男性を亡くし悲しみを抱えつつも、にぎやかな江子、結婚して5年目の麻津子は、夫が最近よそよそしいと心配ばかり、息子も夫も早くに亡くした郁子は、ようやくひとり暮らしを楽しめるようになり――3人で、とびっきり美味しいお惣菜を作っているときが、最高に幸せ。そんなある日「ここ家」の立ち退き問題がふってわき、さらには江子が結婚を申し込まれたり――いろいろありながらも、前を向いて歩く彼女たちのたまらなく愛おしい物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星群
93
前作を読んだのが10年以上前で、まさかまた〝ここ家〟の面々に逢えるとは思わなかった!嬉しい限りである。とはいっても、ほんの微かに憶えているだけだったけど、読み進めてくうちに思い出せたこと出せなかったことがあった。移住とか勅使河原さんプロポーズ、きららちゃん修業とか、色んなことが起きてもっと3人といたかった。ホントにここ家のお惣菜食べてみたい!2025/11/17
itica
78
「キャベツ炒めに捧ぐ」の5年後を描く続編。総菜の店「ここ家」は相も変わらず3人で賑やかに回している。しかし老朽化した店舗を取り壊す話が出て、否が応でも将来を考え直す時が来た。引退には早すぎるが、新しく何かを始めるには勇気がいる。年齢や体力を考慮すると60代半ばは彼女たちでなくても微妙な年代だ。でも、この決断は良かったんじゃないかな。生きがいを持つこと、ご飯を美味しく食べることは、とっても大事。 2025/12/08
ネギっ子gen
73
【来る、待つ、行く、進むで新スタートって、最高じゃない?!】60代の江子、麻津子、郁子の“3人娘”が営む惣菜屋「ここ家」のお話、待望の再登場!<そもそも一生だって、いつかは終わる。現時点で、そんなにたっぷり残されているわけではない。「潮時」は誰にでもひとしなみに、忖度なくやってくる――>という、切ない自己認識を迫られる現状で、3人が取った行動は――。「ここ家」は最高です。前作に続いて「食」に絡めた10の章題。こういうのってイイね。「ズッキーニのソテー」のごとく美味しゅうございました。さらなる続刊を熱望!⇒2025/11/13
pohcho
63
前作読んで面白かった覚えはあるが、登場人物をまったく覚えていなくて自分でもびっくり(問題なく読めたけど)もうとにかく出てくる料理がめちゃくちゃ美味しそうだった。「ここ家」のお惣菜はもちろん「カフェすみれ」のタルトも 是非食べてみたい。60代半ばを過ぎた三人娘。いろいろあって最後は思い切ったけど、新たな暮らしもなんだかとても楽しくなりそうでよかった。続編もぜひ読みたい。2025/10/24
Ikutan
61
前作を読んだのは、読メを始める前で、すっかり内容は忘れていたけれど、仲良しだった三人の主人公たちのことは覚えている。そんな『ここ家』の三人にまた会えたのは嬉しい。物語はあれから5年。最愛の白さんを亡くした江子は、まだ少し傷心を引きずり、郁子はひとり暮らしに慣れてきたけれど、結婚5年目の麻津子は、旬とのすれ違いにモヤモヤ。そんな三人に、順調だった総菜屋『ここ家』に立ち退きの話が…。今回も美味しそうなお惣菜の数々と気持ちよい食べっぷりに心が躍る。井上さんの描く高齢女性はパワフルで素敵。元気を貰えるから大好き。2025/12/19
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