内容説明
60代後半の江子、麻津子、郁子は、都内のちいさな商店街で「ここ家」という、お惣菜屋を営んでいる。最愛の男性を亡くし悲しみを抱えつつも、にぎやかな江子、結婚して5年目の麻津子は、夫が最近よそよそしいと心配ばかり、息子も夫も早くに亡くした郁子は、ようやくひとり暮らしを楽しめるようになり――3人で、とびっきり美味しいお惣菜を作っているときが、最高に幸せ。そんなある日「ここ家」の立ち退き問題がふってわき、さらには江子が結婚を申し込まれたり――いろいろありながらも、前を向いて歩く彼女たちのたまらなく愛おしい物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
527
ここ家に働く三人のその後。60代も後半に差し掛かる彼女らの周辺には相変わらず小さな事件が。おいしいお惣菜(ときにはデザートも)やお酒に囲まれながら、彼女らのそんな日常が綴られる。正直個々のキャラの詳細を思い出すのに時間がかかったが、なんならば前作を読んでおらずとも問題なかったかもしれぬ。こういうふうにちょこちょこっとキッチンに立っておいしいお惣菜を仕上げてしまう暮らしにあこがれる。きっと彼女らのどれもが、荒野さんそのものなのだろう。2026/01/29
fwhd8325
138
前作を、思い出しながら、ニヤニヤしながら読んでいました。やはり、女性はたくましく、強い。楽しい。街を舞台にしたこういうドラマは懐かしいけど、それだけじゃない温かさを感じます。2026/02/13
ネギっ子gen
111
【来る、待つ、行く、進むで新スタートって、最高じゃない?!】60代の江子、麻津子、郁子の“3人娘”が営む惣菜屋「ここ家」のお話、待望の再登場!<そもそも一生だって、いつかは終わる。現時点で、そんなにたっぷり残されているわけではない。「潮時」は誰にでもひとしなみに、忖度なくやってくる――>という、切ない自己認識を迫られる現状で、3人が取った行動は――。「ここ家」は最高です。前作に続いて「食」に絡めた10の章題。こういうのってイイね。「ズッキーニのソテー」のごとく美味しゅうございました。さらなる続刊を熱望!⇒2025/11/13
星群
104
前作を読んだのが10年以上前で、まさかまた〝ここ家〟の面々に逢えるとは思わなかった!嬉しい限りである。とはいっても、ほんの微かに憶えているだけだったけど、読み進めてくうちに思い出せたこと出せなかったことがあった。移住とか勅使河原さんプロポーズ、きららちゃん修業とか、色んなことが起きてもっと3人といたかった。ホントにここ家のお惣菜食べてみたい!2025/11/17
itica
93
「キャベツ炒めに捧ぐ」の5年後を描く続編。総菜の店「ここ家」は相も変わらず3人で賑やかに回している。しかし老朽化した店舗を取り壊す話が出て、否が応でも将来を考え直す時が来た。引退には早すぎるが、新しく何かを始めるには勇気がいる。年齢や体力を考慮すると60代半ばは彼女たちでなくても微妙な年代だ。でも、この決断は良かったんじゃないかな。生きがいを持つこと、ご飯を美味しく食べることは、とっても大事。 2025/12/08




