内容説明
第17回角川春樹小説賞受賞作
沙漠の風が吹く、西域(オリエント)歴史小説の新星。「大陸的な人物が上手く描けている」北方謙三
「力作。古代中国に関する豊富で確固とした知識に裏付けられている」今野敏
「リーダビリティが高い」今村翔吾
「可能性、伸びしろという点で一番」角川春樹
誇り高き小国の皇子とその兄弟の物語。
七世紀、小国でありながらシルクロード交易の要衝である高昌(こうしょう)国は揺れていた。大国ながら新興国である唐につくか、強大だが荒々しい西突厥(にしとっけつ)と手を組み、この地で独立を貫くか――。第一皇子である (きく)智盛(ちせい)は、そのどちらでもなく、西域の国々で手を取り、助け合って生き抜くべきだ、と考えていた。だが父王の考えは違い、中華文化をこの干からびた土地へ持ち込んだという矜持から、高昌国こそが盟主として立つべきだ、と西突厥と組むことを選ぶ。この砂の海に浮かぶ小さな舟のような国は、時代の荒波をどう渡っていくのか。
オリエントの風を感じる歴史浪漫、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
147
第17回角川春樹小説賞受賞作ということで読みました。坂井 のどかおよび高昌国(トルファン)の物語、初読です。受賞も納得、小国の悲哀、三兄弟の絆、シルクロードに爽やかな風を感じる歴史浪漫でした。 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=76322026/01/05
よっち
23
7世紀。シルクロード交易の要衝にある高昌国を舞台に、唐と西突厥の二大勢力の狭間でいかに生き抜くかに揺れるオリエント歴史小説。新興国の大国・唐と国境を接する中で、西突厥と組んだ父王が唐の領土に手を出したことで侵攻を受ける高昌国。西域で助け合って生き抜くべきと考える冷静で理想を掲げる第一皇子の麴智盛、武勇の史含、知略に富む智湛の三兄弟、唐の将軍や西突厥の可汗ボグドといった登場人物たちにはそれぞれ存在感があって、唐の都・長安に舞台を移した後半の緊迫感のある展開と兄弟たちそれぞれの選択もまたなかなか印象的でした。2025/11/12
都忘れ
6
7世紀、シルクロードの要衝にあった高昌国(トルファン)を舞台に繰り広げられた歴史小説。唐と西突厥という大国のはざまで生き残りを掛ける三人の王子達、冷静で王国の行く末を案じ父王と対立する長男、武勇の秀でた次男、知略に富む三男とそれぞれ個性的ながら力を合わせて難局に当たる。敵側の可汗、唐の高官たちの造型もわかりやすく、その分あっさりした印象はあるものの、テンポよく読めた。なじみの薄い地域なのでもう少し地図が詳しく載せられていれば尚良かったと思う。2026/01/01
たかあき
4
帯書きの推薦者がツボ過ぎたので購入。主役側は漫画的なキャラクターではあるが悪くはないのだが、敵側に魅力が感じられず、そのため物語として物足りなさを感じた。次に期待。2025/11/12
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2025年10月初版。第17回角川春樹小説賞受賞作品『砂上の王国』を、大幅に加筆・訂正。シルクロード西域の国・高昌国の滅亡とその後、三兄弟の生き様。2025/11/23
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