新潮文庫<br> 地図―初期作品集―(新潮文庫)

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新潮文庫
地図―初期作品集―(新潮文庫)

  • 著者名:太宰治【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2025/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101006185

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内容説明

石垣島制圧に沸く琉球国を、祝賀のため訪れた蘭人たち。彼らが献上した軸物を見るや国王はたちまち顔面蒼白になった……。表題作「地図」をはじめ、「怪談」「花火」など同人誌等掲載の初期作品を通して、中学生津島修治から作家太宰治誕生までのドラマを読む特別篇。後年、太宰の筆と確認された「断崖の錯覚」や、文庫初収録の「貨幣」「律子と貞子」など文豪への出発点を刻印する作品群。(解説・曾根博義)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴンゾウ@新潮部

144
太宰治の初期短編集。職業作家を目指した津島修二の頃から太宰治となり晩年を出版するまでの作品。笑いを取り込みながら人間の愚かさや傲慢さを鋭くつく手法は流石と唸らせる。まだ厭世的な作品は少なく若く瑞々しい作品が多く読んでいて清々しい。天才太宰治の片鱗が随所に見られた。新年の一作目に選んで良かった。2017/01/01

優希

133
太宰の初期作品がおさめられています。津島修治から太宰治へと変わる過渡期なので、本当に作家になりたくて書いていたことが伝わってきました。若干陰鬱な感じの含みもありますが、未来を見据えていたような気がしてなりません。文豪としての地位を確立する前の原点とも言うべき作品集だと思います。2016/05/07

青蓮

103
再読。菊池寛や芥川龍之介などの影響を受けながらも自己の作品を確立させようと様々な主題や手法で書き綴った「太宰治」誕生前の作品集。彼が中学生の時書いた表題作の「地図」や戯曲「虚勢」などを見るとやはり太宰治は文学的センスがあった人なのだなと思う。沢山の作品を書き、やがて「太宰治」と言う後世に名を残す大作家へと結実していく様を追える本作は太宰ファンとして読んでいて楽しい。「地図」「虚勢」「針医の圭樹」「花火」「虎徹宵話」「貨幣」がお気に入り。特に「虚勢」で描かれるシニカルな展開、人の有り様が理を突いて流石です。2019/03/20

nakanaka

86
太宰治として世に出る前の作品が中心の短編集。まず初めの「最後の太閤」ですが中学生の頃の作品だということに驚かされます。天才は学生の頃から天才なのだとまざまざと見せつけられます。他の作品を読むと本当に太宰治の作品なのだろうかと思うほど作風が異なるものばかりでしたが、どれも読みやすく面白い印象です。個人的に印象深かったのは「彼等と其のいとしき母」です。東京に住む長男の所に田舎から上京した母と次男が訪れしばらく共に生活する話ですが、母親の愛情や素っ気ないながらも母を想う息子たちの様子が描かれていて和みました。2018/12/13

ネギっ子gen

57
『刺さる小説の技術』で紹介されていた太宰の『断崖の錯覚』を読みたくて――。太宰は、ある程度読んできたと自負していたが…この作品は記憶になかったです……。“断捨離”という名の弾圧に耐え生き延びた、新潮文庫の太宰シリーズ。そっかぁ…この「初期作品集」にご鎮座されていましたか。2009年刊。全集でしか見ることができない作品が文庫で読める!って感激し発売後即買ったのだったが、やはり“中期至上主義”が祟ったか……。ことさらに、中期を読んだわけは、太宰には中期がよく似合ふと、思ひ込んだ事情があつたからである。とな。⇒2025/07/24

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