内容説明
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人気シリーズ「乙女の本棚」第49弾は、文豪・堀辰雄×イラストレーター・粟木こぼねのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし
こうして私の脱皮はすでに用意されつつあった。そしてただ最後の一撃だけが残されていた。
寄宿舎に入れられた十七歳の「私」。学友たちとの交流を通じて、彼の中に何かが生まれつつあった。
堀辰雄の名作が、映画のワンシーンを切り取ったような美しさを持つ作品で人気を集め本シリーズでは江戸川乱歩『悪霊物語』を担当するイラストレーター・粟木こぼねによって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シャコタンブルー
52
「風立ちぬ」は有名だが読んだ記憶が無いので、もしかしたら堀辰雄は初読みかも知れない。美しいが残酷でもある詩を堪能した気分になった。イラストレーターの粟木さんの絵が素晴らしい。17歳の少年の性に対する密かで情緒的な眼差しが見事に描かれていた。2025/11/21
たまきら
41
堀辰雄による、ホモソーシャルな世界しか知らぬ少年たちの描写と絵がよく合っていて、違和感がないです。乙女の本棚、本領発揮といったところでしょうか。ちょっとしたしぐさや背中をなぞる指…禁欲的でありながらも性的な緊張感をはらんでいる部分がひりひりするほど良く描けていました。けれども所詮、「それ」は男女がいる世界に出たら幻想だ…という側と、そうでない可能性が高い側。残酷で刹那的な十代という時間。理不尽だけれど、純粋ーこの作家さんの気風な気がします。2025/11/29
ぐうぐう
28
乙女の本棚で読む「燃ゆる頬」。17歳の「私」が明確に「脱皮」と記しているように、本作は大人になる間際の少年の性の目覚めが描かれている。自分よりも身体の弱い少年に惹かれる「私」は、しかし少女の声に惑わされるように、自身の性愛に自信が持てないでいる。とはいえ「私」は「脱皮」には「最後の一撃」が必要であると自覚できていて、だからこそのもどかしさが実に少年性を明かしている。画を担当する粟木こぼねは、古風なタッチでありながらもデジタルで遠近法を演出し、(つづく)2025/10/20
kitten
20
図書館本。これでこそ、「乙女の本棚」だろう。粟木こぼねさんのイラストがヤバすぎる。堀辰雄の作品はまともに読んだことはなかったが、なんだこれは。腐女子になるまでもなく、そういう方面でしか読めないじゃないか、これ。私にそんな趣味はないが、この組み合わせは天才だろ。初出が1932年ということだけど、時代的にこれは大丈夫なのか。これ、当時の文学少女が顔を真っ赤にして読んでいたんだろうか?とか、妄想してしまった。2026/01/31
takakomama
11
17歳の僕は、高等学校に進学して寄宿舎に入り、同級生の三枝に友情以上のものを感じます。性の目覚めは、これまでの密やかな愛を変えてしまいました。粟木こぼねさんのイラストも良いです。2025/11/26
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