内容説明
1918年、作家を志す佐々伸子は留学先のNYで年上の研究者・佃に惹かれる。自由で対等な夫婦を夢見て結婚する二人だが、母の病で帰国してから歪みが露呈。佃の嫉妬や不機嫌での支配、あてつけの如き自己犠牲もさることながら伸子もまた実家から自立できないままだった。「妻」ではなく、ただ「人」として在るのは贅沢なのか? 著者の実体験に基づく女の立身の物語。解説 斎藤美奈子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真琴
8
留学先のNYで出会った年上の研究者との結婚生活を描いた実体験に基づく小説。戦後、多くの女性に読まれたようで、自由恋愛や夫とのパートナー的な生活、学んだり好きな仕事をしたりと伸子の生き方は革新的に映ったのだと思う。でも、実家が太いのは強みだよ。女性も男性も自由なようで不自由なものだと感じた。2026/04/09
Asayo
2
勧められて読んだのだが、読むのも楽しかったし、内容についても感銘を受けた。随分と前に書かれた小説だけれども、女性としての生き方に関して、現代でも通じるような内容である。2025/11/18
takao
0
ふむ2026/07/23
しろ
0
百年前に書かれたとは思えないほどに面白い。妻業は「私」がなくても立ちゆく、など切れ味も鋭い。斎藤美奈子氏の秀逸な解説を先に読んでしまったが、当時の背景、関係性、心情の移り変わりが興味深いので、最後まで一気に読了。生々しい記述は、自身の体験のすぐ後に書かれたものなのだろう。自分の未熟さも含めて、傷口に手を入れて描くような描写。20歳から25歳までを無駄にした、と書かれているが、この濃密な関係が、この作家の後年に生かされていたのだろう。表紙の近藤聡乃氏のイラストもマッチしていて、再販が嬉しい。2026/06/26
ka23
0
★★☆☆☆2025/07/26




