中公新書<br> 豊臣秀長 「天下人の賢弟」の実像

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中公新書
豊臣秀長 「天下人の賢弟」の実像

  • 著者名:和田裕弘【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 中央公論新社(2025/10発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121028778

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内容説明

兄秀吉を天下人に押し上げた豊臣秀長。
補佐役にとどまらず、一時は後継候補と目された実力者だった。
大河ドラマ主人公の実像に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アイシャ

40
これまで見たドラマでの秀長の印象は、温厚で誠実、苛烈な秀吉との折衝役として諸大名や臣下たちに頼りにされていた人というもの。実際秀長の研究は遅れをとっているようだ。彼自身にも、戦国の大名としてはかなり峻烈な側面もあったようだ。やはり興味深いのは、もし彼がもう少し長生きできていればという仮定の話。大陸侵攻や、秀次事件ももっと違う形になっていたのでは。有力な縁者が皆無の秀吉にとって、秀長は最も信頼ができて有能な人物だったろう。自分の甥を死に追いやることが、豊臣家滅亡へと加速させたのかもしれない2026/02/16

sayan

29
冷静なデタッチメントで組織内の情緒的摩擦を吸収する非代替的な潤滑油としての秀長。これはアップル社でTクックがSジョブズの情熱を冷徹な実務で実現に導いた役割に重なる。逆にEマスクやCゴーンのトップ暴走が組織与えた混乱は秀長=クックの調整機能の重要性を逆説的に示す。秀長の趣味、能楽で「清経」が名こそ惜しけれと嘆く武将の霊を描く。秀長の記録は皆無で実務に徹した結果、家臣(高虎)が名を残す引立て役か。否、秀長の存在はAIが扱えない情緒的摩擦の調整管理にこそNO2の最も重要な非代替機能が存在する点が強く記憶に残る。2025/11/27

ようはん

24
最初は長秀の諱だった秀長だが、それは信長直属の家臣として一字を貰ったからとされる。長秀→秀長となったのは小牧・長久手の戦いの時期であったが、その理由として小牧・長久手が信雄の対決によって織田家臣としての立場からの決別を表したという著者の見解が面白い。2026/01/21

Tomoichi

19
研究が進むと今まで読んできたものは何だったんだって思う。でも戦国武将の出自も結局みんなわからない。細君も誰かわからない。戦国大名の組織もわからない。わからない事だらけ。研究者によって見解も違う。ただ言えるのは、この兄弟の強運である。信長の家臣の多くも戦いで亡くなっている。その中で生き延び出世したのである。余りに優秀な兄を持った秀長。滅び行く豊臣家を見ずに死んだのは幸せだった。2026/04/05

電羊齋

18
豊臣秀長の実像を堅実に復元している。やはり家族・親族関連、前半生についてはまだまだわからないことの方が多いらしい。読みどころは秀吉の中国地方平定、本能寺の変後から豊臣政権確立期での秀長の役割の大きさを数多くの史料から解き明かしているところ。単なる「補佐役」としてだけでなく遠征軍の司令官としての有能さ、大名・茶人・文化人との交友の広さと調整力も兼ね備え、「秀吉の後継者」とも目される大きな存在であったことが明らかにされている。著者の言うように彼の早すぎる死がなければ家康の台頭もなかったかもしれない。2026/01/11

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