内容説明
ヒジュラーのアンジュムは墓場に家を建てて住み始める。ゲストハウスとなったその地で、様々な傷を抱えた人々の人生が交錯する……。ブッカー賞作家、20年ぶりの小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘラジカ
37
複雑で凄惨な国家、歴史のなかで足掻きながら生きる人々を活写した圧倒的な群像劇。慣れない言語の固有名詞に四苦八苦しながら読み進めたが、強烈に個性的な登場人物の運命には目が離せなかった。超暴力的な出来事の連続に疲弊する以上に、血の通った人々が紡ぐ愛の物語に胸を打たれる大作である。あまりにもカロリーの高い小説で、読み終えた直後には暫く読書する気が起きない程だったが、それでも手に取って良かったと思う。2025/05/23
松本直哉
19
さまざまの〈あいだ〉を生きる人々の物語。男でも女でもない第三の性ヒジュラーを生きる人。インドとパキスタンのはざまで紛争と暴力の連鎖するカシミール、生きるのに疲れた人々が集う、墓地の空きスペースに築かれた生と死の間の「楽園」、鳥や牛や動物たちの間で生きる人々、そして何よりも、英語以外にヒンディー語ウルドゥー語テルグ語マラヤーラム語など多言語が飛び交うテクスト。ヒンズー至上主義と新自由主義の嵐の吹き荒れるなかで、まるで幼子イエスのように、貧困のどん底に捨てられた赤子が、拾われて愛されていく様子が一縷の希望。2025/08/11
rinakko
9
素晴らしい読み応え。ヒジュラ―で娼婦のアンジュムを始め、風変わりな魅力を持つティローや、ティローの恋人兼元恋人で物静かなムーサーといった、其々のきつい境遇を抱えた人物たちが、力強く生き生きと描かれている。ここであらためて知らされる現代インドの複雑さ(マイノリティを切り捨てる大国主義、カシミール紛争をダシにする印パ両国、ナクサライトの内乱、カースト間の争い…)には胸が痛い。2025/05/27
takao
0
ふむ2025/11/18
isbm
0
★★★2025/10/07
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