内容説明
【文庫版特別書き下ろし「佐竹義重略伝」収録】
されど、佐竹は負けませぬ。
豊臣、石田、徳川――覇者と対峙し激動の戦国末期に
家を護り抜いた父子の意地。
かつて鬼と恐れられた荒武者、佐竹義重。子・義宣に家督を譲り隠居の身となった男に、天下統一を成した豊臣秀吉から常陸平定の命が下る。
佐竹家の悲願成就へ乗り出す義重だったが、義宣から届いたのは御家存続すら揺るがす報せだった。終わりゆく戦国の世で変化に戸惑う義重と、己のやり方で権力と渡りあう義宣。
名門佐竹家を護り抜いた父子の勇姿を描く歴史小説。
感想・レビュー
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しんごろ
126
長編で読んでみたかった武将の一人である佐竹義重。義重と子である義宣の父子の物語。豊臣秀吉が天下統一を成し、秀吉から常陸平定の命が下され戦が続く。戦を愛すると言っていい義重、戦でなく権力で渡りあう義宣。二人の方向性の違いが父子の絆を失いかけ、確執も生み、そして、大切な人、ものを失うことになる様は興味深く読めた。戦国の世で、佐竹義重もまた生き方を乱された武将であるこ一人であるだろう。物語としては、鬼義重と言われた由来のシーンを前面に出してほしかった。だけど蓑輪諒氏の歴史小説は読ませる力があり面白い。 2025/11/19
ちゃんどら
1
鬼義重と恐れられた常陸の大名、佐竹義重を主人公とする作品。ですが描かれるのは小田原征伐前後からで義重にとっては晩年に近い所が中心。時代の変化、価値観の違いなど、西国武士と東国武士の違いを嫡男・義宣を通して描きます。巻末には佐竹氏についての解説があり、佐竹氏を取り上げた作品で岩明均氏の雪の峠も紹介されていて個人的に嬉しかった。2026/01/03




