内容説明
小型核爆弾による世界同時多発テロ《ヴァージン・スーサイズ》から27年。平凡なサラリーマン・堤下与太郎は、突如世界の命運を託される。与太郎だけがプレイできる格闘ゲーム《アトミック・ブレイバー5》の海賊版に、世界を揺るがすシステムに関わる鍵があるという――。与太郎は、ゲームに勝って世界を救えるのか!? 正気じゃないエネルギーがあなたに呼びかけるエンタメ大作、誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
226
俺も一昔前はいっぱしのゲーマーだった。ファミコン黎明期からプレステ3までだけど。色々やり込んだが、格闘ものだけは苦手だった。よりによってその格闘ゲーム「アトミック・ブレイバー5」を巡って世界の存亡をかけた闘いを描くこの物語だが、肝心要の格闘ゲームの場面がどうにもイメージ出来ず往生した。それもあって俺にしては珍しく超速読でドンドン読んでいたら敵やら味方やら入り乱れる複雑なストーリーに置いていかれてしまい訳が判らなくなって。ラストは言わぬが花だけど、俺の解釈もあてにはならぬ。読ませる原動力は物凄い作品だった。2026/01/28
starbro
218
呉 勝浩は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。アトミックなので、爆弾シリーズかと思いきや、著者10周年記念作品、ノンシリーズの近未来SFゲームエンタメ大作でした。 しかしながら爆弾シリーズのスリルは感じられず、凡作の様な気がします。また近未来なのに、主人公の名前も内容も昭和なのは何故でしょうか❓(笑) https://special.kobunsha.com/atomic_braver/2025/12/10
パトラッシュ
213
歴史や社会の矛盾に人生を狂わされた群像劇を描いてきた作家が、初めてディストピア小説に挑んだ。無差別核テロにより経済も民主制も崩壊し、国民は厳格な統制下で生かされているだけの近未来日本。そこで慎ましく暮らしていたダメ男が旧友の起こしたサイバーテロに巻き込まれ、唯一の取り得であるゲームプレイヤーとして体制打倒に加わってしまう。ブラックユーモアに満ちたメチャクチャな世界の作り込みは面白いが、傑作と断言できるかと聞かれたら躊躇してしまうかも。先日映画『爆弾』に圧倒されたばかりで、期待値が上がりすぎてしまったのか。2025/11/11
hiace9000
130
格ゲー未経験者には絶対にお勧めできぬが、何!?この濃いキャラとネタで読み切らせるディストピア吸引力は? 現代社会の孕むあらゆる危惧と矛盾と絶望を、作品を通してぶちまける呉ワールドの大胆不敵さ。タゴサクの次は「与太郎」かよ!で幕開ける人類の存亡をかけたゲーム?とはいかに―。飄々とした伊坂作品の脱力感に、複雑難解な小川作品の崇高感をふりかけ、それを嗜虐的毒々しさを混ぜ併せた呉作品の虚無感という箱に詰めたかの如き一品。かくいうわたしも格ゲーには触れたこともなし。描写の7割はイミフでも世界の未来を覗いた気分。 2025/11/25
しんたろー
107
『法廷占拠・爆弾2』が抜群だった呉さん新作なので購入。電力が今よりも希少となった近未来の日本は、チップを体内に埋められた監視社会…与太郎は家族も彼女もいない孤独で平凡な会社員。学生時代に親しかった唯一の友で天才プログラマーの企みで、人類の未来を決める重大な事件に巻き込まれる…「ゲームに勝って、世界を救え!」と帯に書いてある通り、与太郎が苦境に立たされながらゲームに挑むのが大筋だが、ゲームに疎い私には判らない描写もあって少々苦戦。ありそうなディストピアの設定や個性的なキャラが面白く、SFとして充分楽しめた。2026/04/11
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