サウジの憂鬱 - パレスチナとアメリカの狭間で

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サウジの憂鬱 - パレスチナとアメリカの狭間で

  • 著者名:近藤重人【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 慶應義塾大学出版会(2025/10発売)
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  • ISBN:9784766430493

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内容説明

揺れ動く「盟主」のジレンマから読めない中東情勢を読み解く。
イスラエル建国から4度の中東戦争、湾岸危機、9.11テロ、そして和平イニシアティブまで、サウジアラビアを軸に1940年代以降の歴史をたどり、中東問題の構造を明らかにする。

一貫した歴史的視座なくして、中東は読み解けない。
アラブの「盟主」サウジアラビアはしかし、イスラエルと欧米諸国に対して最も穏健な立場をとってきた。本書は、現地の公文書や地元メディアの報道など膨大な資料を駆使して、安全保障/経済的利益/アラブ意識/イスラームという4つの視点からサウジの外交政策を分析、歴史的に形成された中東問題の構造を解き明かす。

目次

プロローグ――アラブ・イスラームとアメリカの狭間で
第1章 読めない中東を読む――なぜサウジなのか?
第2章 イスラエル建国の衝撃――第一次中東戦争への道程
第3章 武器としての石油禁輸――第二次・第三次中東戦争とアラブの挫折
第4章 「石油による戦争」の成功と限界――第四次中東戦争とサウジの苦悩
第5章 中東和平のイニシアティブ――サウジは何を求めたか
エピローグ――歴史から読み解く、サウジ外交の構造
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

14
1940年代から2000年代にかけてのサウジアラビアのアラブ・イスラエル紛争への関わりの歴史を辿る。アラブの大義と対米依存の狭間でどのような政策を講じてきたかを、主に安全保障、経済的利益、アラブ意識、イスラームという四つの視点から分析。サウジはイスラエルが中東戦争で占領した領土からの撤退を主張するも、そのイスラエルを支援するアメリカに安全保障を依存している。石油禁輸措置も財政状況を睨みながら。アメリカとの関係を良好に保ちつついかにアラブ世界でリーダシップを確保するか、中東の不安定さも改めて痛感する。2026/03/31

天茶

1
★★★☆☆ サウジアラビアの対パレスチナ政策を対米関係の中から探る一冊。中東戦争や石油戦略におけるサウジの役割に対し、通説を覆し積極的ではなかったと主張する。◆読んでいて始終不思議だったのは、サウジの対米依存を強調する話は見えても結局パレスチナに対するサウジの立ち位置や動機がよく見えなかったこと。従来のパレスチナ問題に熱心なサウジのイメージを覆す事を強調するあまり、対パレスチナに対しては他のアラブ諸国に引きずられてしぶしぶ関わっているような印象を受けた。2026/03/11

雪だるま

1
サウジアラビアはパレスチナやアメリカの狭間で繊細な外交を求められている。石油資源によって安定した国家収入がある一方で、石油資源に過度に依存しているため、国際情勢や石油価格に大きな影響を受ける。サウジアラビアがある中東は、関係が良好な国ばかりでないことから難しい舵取りが求められている。2025/11/27

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