講談社選書メチエ<br> 植物哲学 自然と人のよりよい付き合い方

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社選書メチエ
植物哲学 自然と人のよりよい付き合い方

  • 著者名:川原伸晃【著】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 講談社(2025/10発売)
  • Kinoppy15周年記念 講談社文字ものほぼ全点 ポイント30倍キャンペーン
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065412848

ファイル: /

内容説明

いとうせいこう氏絶賛!
「新しく繁茂している植物学の葉の先端や根っこを余すところなく紹介しながら、一人の園芸家がヒトと自然の関係を深く掘り進む。目から枯れ葉が何枚も落ちた。」

東畑開人氏推薦!
「とにかく植物がすごすぎる。人間は全然かなわない。園芸家はそのすごすぎる自然と取っ組み合いになりながら、『いのち』の臨床をしていた。」

「人為なき自然は人を癒さない」「人は植物に対してもっと『不真面目』でいい」――。
地球温暖化、SDGs、樹木伐採にオフィス緑化……自然と人間が対立し、自然をめぐって人々が分断される時代に、私たちは植物とどのような関係を築けるだろう。
園芸業界初の植物ケアサービス「プランツケア」を創始していま大注目の「哲学する園芸家」が、その特異な経験から紡ぎ出す、「自然とよりよく生きる」ための言葉と実践! 

[目次]
はじめに
第1章 園芸二重スパイをめぐって
1 園芸家系に生まれて
2 園芸左翼と園芸右翼
3 園芸二重スパイ誕生秘話
第2章 超越としての植物
1 植物は人を凌駕する
2 超越的寿命
3 超越的身体
4 超越的知性
5 超越的戦略
第3章 園芸とは超越の飼い慣らしである
1 園芸を問い直す
2 飼い慣らし入門
3 プランツケアの哲学
第4章 自然は人を癒すのか
1 自然愛と自然嫌悪
2 自然と人為
3 自然の自然さについて
おわりに

目次

はじめに
第1章 園芸二重スパイをめぐって
1 園芸家系に生まれて
三田花茂から東京生花へ/社是「活ける」/いけばな生まれガーデニング育ち/「安西先生」との出会い/4代目の「使命」
2 園芸左翼と園芸右翼
フード左翼とフード右翼/「園芸左翼」とは/「園芸右翼」とは
3 園芸二重スパイ誕生秘話
問われる立場/「園芸二重スパイ」とは/園芸家と霊界探偵/「強植物性」の時代/「強人間性」の時代/「中性」の時代/「園芸極左」の時代/「観光」の時代/「園芸二重スパイ」誕生
第2章 超越としての植物
1 植物は人を凌駕する
巨人ゴリアテと少年ダビデ/控えめに言って「不老不死」
2 超越的寿命
最高齢の植物/最高齢の植物(部分)/最古の陸上植物
3 超越的身体
無限に増殖可能/全身が変幻自在/個体の概念がない/だいたい結合可能/植物は動いている
4 超越的知性
植物は知性を持っている/植物は根で思考する/植物は人を操っている/人は植物に従属している
5 超越的戦略
高速PDCAサイクルを回す/逆境を利用する/完全無欠のリスク分散/No.1かつOnly one
第3章 園芸とは超越の飼い慣らしである
1 園芸を問い直す
園芸とは/園芸の歴史(世界)/園芸の歴史(日本)
2 飼い慣らし入門
超越の本体/文明は土から生まれる/土は地球最後のナゾ/土壌微生物も99パーセントが謎/微生物と不耕起栽培/根のある園芸/盆栽への誤解/盆栽の思想/根のない園芸/「活ける」の思想
3 プランツケアの哲学
プランツケア誕生/不真面目さの肯定/再生する植物
第4章 自然は人を癒すのか
1 自然愛と自然嫌悪
バイオフィリア(人の自然愛)/バイオフォビア(人の自然嫌悪)/「ジャングル問題」の謎/自然浴とタナトス/崇高と美
2 自然と人為
園芸における自然/園芸における人為/テクノフィリア(人為への愛)
3 自然の自然さについて
「手つかずの自然さ」/「自然さ」と「健全性」/「自然さ」と「私性」
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

64
図書館本。youtubeで知った本。 我々人類は植物の奴隷である。真の支配者は植物である。割とよく知られた話ですね。その支配者をうまく囲いに入れて逆に支配してしまおうというのが園芸であるというのが本書の主張の一つである。実際に園芸をしている私の意見としてはいかに庭や畑から自然を取り除いて囲いをしても外の自然(虫や雑草)はいくらでも侵入してくるし、中の植物は種という形で囲いの外に飛び出そうとするというものです。その辺が私を園芸極左に変えてしまった原因だろうね。戦っても意味ないでしょう。2026/03/20

とりから

8
環境保護的な観点ではなく、「人間が自然に手を加える=園芸」に注目し、人の作為を肯定する“植物哲学”。個人的には、植物は人が思うより強いというのが興味深かった。確かに木は何千年と生きるし、株分けなど身体の一部からでも再生できるし、太陽さえあればエネルギーを得られる光合成のシステムも考えてみれば恐ろしい。弱食強肉。植物が人間を養っている。どこか『寄生獣』の「我々はか弱い。だからあまりいじめるな」というセリフを思い出した。2026/06/13

gu

7
植物は超越(要するに人間よりずっとすごい)であり園芸は超越を飼いならすことである、という定義付けに惹かれて読んだ。植物と人間の関係についての一般的なイメージを崩して、「人にとって都合よく自然を制御する」園芸や、そもそも自然への愛着も人間に都合の良い範囲での幻想であることを肯定する。自然と人為のどっちつかずに留まること。固定観念が揺さぶられて認識が深まった気がする。2章で紹介される植物の強さとしぶとさが面白かった。崇高の概念も勉強したい。2025/11/16

noko

5
この本著者の造語が多い。また漫画やアニメの話も多め。園芸右翼と園芸左翼という造語、ナイス。園芸右翼は人が優先で、植物へのケア不要。園芸左翼は植物優先で人は我慢すべきという立場。著者は二重スパイを勧めている。植物は、か弱くて、人がケアしなければ絶えると思っている人がいたら、大間違い。人よりもずっと強いと言っていい。基本的に不死であり、巨大化し、増えていく。人より強い植物をうまいこと調整していくのが人の役目である。ロハステーマで店内の一角に植物のコーナーをつくったが、そのロハスのテーマが終わったら…の話凄い。2026/06/08

jetcity

5
2026年5月23日放送『博士ちゃん 珍奇植物』から。博士ちゃんあこがれのプラントハンター・西畠さんは、この本でもP47に登場していた。帯の「人為なき自然は人を癒さない」というコピーもキャッチーで、植物関連の雑学集として非常に面白い。少しbusyだけど。『ナチスドイツの有機農業』(P52)の自然との共生のためには他民族の絶滅すら厭わない、という発想はかなり衝撃的。ほかにも『サピエンス全史』『地球の長い午後』『喧嘩稼業』まで飛び出してきて、それこそ“なんでもあり”感がある。少しbusyだけど。2026/05/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22894796
  • ご注意事項

最近チェックした商品