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内容説明
“経営の神様”稲盛和夫に「JAL再生は、実はこの人がやったんや」と言わしめた男、瀬戸英雄。法的整理の鬼と呼ばれた彼は、政・官・業・労のしがらみを断ち切ってわずか142日でJALを倒産させ、復活への道を拓いた。ゾンビ企業を生み続ける日本に異議を唱え、法と度胸を武器に戦う倒産プロフェッショナルの秘録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
32
2010年会社更生法適用で倒産したJALの短期間再生、てっきり会長就任の「経営の神様」稲森和夫氏の手腕と思いこんでいたのだがそれだけではなかったのだ。本書は氏が乗り込む前の段取り実務を差配した倒産弁護士(初めて聞く用語)瀬戸英雄氏らをドキュメント。私的整理を望むJAL経営陣、債権放棄に難色を示す金融機関、足並みの揃わない民主党政権、縦割りで省益優先の官僚、年金減額に抵抗のOB連、一便でも飛行機を決行させない段取りは如何に。様々な抵抗と困難な手続きを如何にクリアーするか、手に汗の秀逸作品。知らなかった!! 2025/12/30
TK39
6
JALの会社更生法適用のルポルタージュ。政治利権化、国策企業であることの甘えなどを断ち切るための法的整理をいかに成し遂げたか。しかし、サンパウロ便廃止により日本とのへその緒が切れたと言う日系人の言葉はつらい。 2025/11/18
K.C.
4
「倒産モノ」は基本外れなく面白いのは事実。JALは社内外にステークホルダーが多すぎるのが複雑で読み応えはある。あとがきで、稲盛氏の本を書いた筆者に、本書の主人公をクローズアップした本を書けと言われたような、というのは示唆的。なんでもそうであるが、実務の積み重ねの上に成果がある。事情もわからずいっちょ噛みしてドヤ顔する人たちは、こういう現場にいらない。実務家としての経験も踏まえると。2026/01/06
taka
1
JAL倒産と言えば稲盛和夫と思っていたが、下準備の段階で展開はほぼ決まっていたんだと知る。退職金の減額を退職者にお願いする際に直属の後輩を使って交渉するというのは、なるほどなぁと感心した。2025/12/17
MAUS
0
米国では2023年に上場企業を含む642社の大型倒産があった。同年の日本の上場企業倒産は1社である。猛烈に生まれて猛烈に死ぬ米国経済は、それでも成長を続ける。生まれも死にもしない静謐な日本経済はこの30年間、世界の成長から置き去りにされた。(15頁)。挑戦すれば失敗もする。失敗したら、ケジメをつけてやり直せばいい。そのために倒産法がある。挑戦して、失敗した者が、リセットしてやり直せる。それが健全な資本主義だ(14頁)。瀬戸の願いは、日本をもっと失敗に寛容で再挑戦できる国にすることだ。(317頁)2026/01/01




