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内容説明
“経営の神様”稲盛和夫に「JAL再生は、実はこの人がやったんや」と言わしめた男、瀬戸英雄。法的整理の鬼と呼ばれた彼は、政・官・業・労のしがらみを断ち切ってわずか142日でJALを倒産させ、復活への道を拓いた。ゾンビ企業を生み続ける日本に異議を唱え、法と度胸を武器に戦う倒産プロフェッショナルの秘録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
34
2010年会社更生法適用で倒産したJALの短期間再生、てっきり会長就任の「経営の神様」稲森和夫氏の手腕と思いこんでいたのだがそれだけではなかったのだ。本書は氏が乗り込む前の段取り実務を差配した倒産弁護士(初めて聞く用語)瀬戸英雄氏らをドキュメント。私的整理を望むJAL経営陣、債権放棄に難色を示す金融機関、足並みの揃わない民主党政権、縦割りで省益優先の官僚、年金減額に抵抗のOB連、一便でも飛行機を決行させない段取りは如何に。様々な抵抗と困難な手続きを如何にクリアーするか、手に汗の秀逸作品。知らなかった!! 2025/12/30
007 kazu
30
JAL倒産の経緯を管財人の瀬戸を中心に描く迫真のドキュメンタリ。私的整理か法的整理かをめぐり、JALの経営、従業員は勿論、複数の労働組合、OB、主要銀行、そして民主党政権にメディアと対峙する。再三にわたり不透明な国の援助を受けてきた国策企業の復興を白日の元に晒すための手段である法的整理に持っていく。その間、わずか142日。濃密な読書体験であった。倒産のイメージが悪すぎるとの指摘が胸にささる。倒産は再生への変換装置という認識を広めることが必要であろう。2026/08/17
ばんだねいっぺい
26
企業再生とは、会社のやり方を大胆かつ細々と変えることだが、そのスタートラインに立つためには、多くの関係者の承認が必要であり、そのため人的な保証や財政的な担保の確保通じて、信用創造をしなければならないと理解した。そして、そのために稲森さんという私心のないリーダーを戴いたことは、非常に大きい意味がある。2026/01/11
エジー@中小企業診断士
22
JAL再建の核心は、稲盛和夫ではなく、倒産弁護士・瀬戸英雄が私的整理と法的整理を組み合わせた事前調整型(プレパッケージ型)の再生スキームを構築した点にある。本書は、倒産法の要諦は「敗者復活」にあり、既得権益を断ち切り資源を再配分することで企業と経済の新陳代謝を促す制度だと描く。真のガバナンスとは延命ではなく痛みを伴う決断で組織を再生へ導くことだと示す。企業を救うには経営者のカリスマだけでなく、法制度を活用して利害関係を整理し、挑戦と再起を支える資本主義の仕組みが不可欠であることを鮮やかに描いた良書である。2026/07/29
スプリント
17
JALの会社更生法適用をめぐる倒産弁護士たちの物語。 JALの企業体質とそこに潜む闇を知る。2026/07/25




