内容説明
ゲームとして、競技として――多くの人が魅了され、勝利を目指して打ち込むトレーディングカードゲーム。ゲームの本質、確率的センス、認知バイアス、メタ読み、練習方法、言語化、デッキ構築の視点……どのTCGにも共通するセオリーがここにある。カードゲームの本質は「数理と心理」である――勝てると思ったのに勝てないのはなぜか。カードゲームはどのようなもので、その実力とは何か? プロプレイヤーとしての経験から得られたどのカードゲームでも充実して強くなれる理論をお伝えします。 【目次】第1章 カードゲームの本質/第2章 カードゲームの数理/第3章 カードゲームの心理/第4章 真に上達するための練習/第5章 デッキビルダーとして考える/あとがき――可能性への投資/後悔なく楽しむ/読書案内
目次
はじめに/第1章 カードゲームの本質/1 カードゲームの難しさの正体/勝てると思ったのに勝てないのはなぜか/「再現性」という幻想/カードゲームは人生の縮図である/2 ゲームの本質をつかむための理論/「攻撃の無力化」はなぜ弱いのか/理論はツールの1つ/3 上達するとはどういうことか/勝者のゲームと敗者のゲーム/敗者のゲームに勝つことが「上達」なのか/勝者のゲームで勝つために/4 カードゲームの本質は「数理と心理」/なぜ当然のことが難しいのか?/不完全な人間と現実のあいだに生じるズレ/より洗練された「直感」を身に着ける/第2章 カードゲームの数理/1 ツールとしての確率を使いこなす/確率のためのセンス/確率とは何か/確率計算の先に勝利はあるか?/よりよいスタート地点に立つための理論/確率で判断ができる場合/2 起こりうる場合の数と起こらない確率/順列──並べ方のパターン/組合わせ──n枚のカードからm枚を選ぶ/余事象──ある事象が起こらない事象/3 条件の下での確率/本当にそんなに運が悪かった?/直感に反する確率/2つ以上のことが同時に起こる確率/考慮しきれない条件をどう扱うべきか/4 確率の取りうる幅/なぜ期待値だけでは不十分か/点ではなく幅で見る/引きたいカードと期待値の罠/確率が導く“いいセンス”/5 結果を解釈する/対戦結果にはどの程度の意味がある?/メタ読みの幻想──ただ1つの正解は存在するのか/第3章 カードゲームの心理/1 私たちの世界は認知でできている/認知していないものは選べない/行動経済学から学ぶ判断の非合理/2 非合理の中の正解/美人投票から見るメタゲームの本質/先に進むのは一歩だけ/都合のいいデータを集める心理/3 なぜ人はデッキを弱くするのか?/「お得感」と実際の「得」は違う/プロスペクト理論/デッキを弱くする心理/4 最善手の発見を妨げるもの/「当たり前」が答えを遠ざける/手段と目的の逆転/勝ちたい気持ちに遊び心を添える/5 あなたの上達を妨げる心理/わかったつもり/なぜ失敗の重要さに気付けないのか/報われる努力を考える/第4章 真に上達するための練習/1 ミスは永遠になくならない/本当に「もっと練習する」だけでいい?/チーズの穴をミスがすりぬけていく/2 チームを組むということ/ただプレイするだけが練習じゃない/個人競技でもチームに意味はある/反論は「人格否定」でも「論破」でもない/3 「よい言語化」とはなんだろうか/誰のための言語化なのか/複雑な経験や知識を圧縮する道具/間違える勇気、間違いを認める勇気/4 理論を持つことこそが練習効率を高める王道/点と点をつないで理論を作る/ストーリーでゲームを見る準備/結果に広がりを見る/5 ゲームに一貫性を作る/トレードオフとボトルネック/一貫性の上にデッキタイプがある/第5章 デッキビルダーとして考える/1 デッキビルダーの視点を持つ意味/情報時代にデッキ作りは意味がない?/デッキビルダーとしてゲームを見る/強化と適応/作るのが難しいデッキ/2 デッキを作ろう/仮説を持つ/遊び心でチューナーからビルダーになる/カードを見る/3 デッキを作る練習/車輪の再発明は悪くない/練習中に引き出しを作る/4 デッキ制作は総合競技/デッキ構築は“勝者のゲーム”/数字を見る、数字の見方を考える/結果論より選択幅/負けたくない心理に囚われない/仮説となる一貫性を持つ/仲間の力を借りる/5 “完璧主義”にはならず、完璧を目指す/とりあえずやってみれば得をする/それでも前に進むということ/あとがき──可能性への投資/後悔なく楽しむ/読書案内
感想・レビュー
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Kanonlicht
とも
羊山羊
またの名
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