ちくまプリマー新書<br> カードゲームで本当に強くなる考え方

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ちくまプリマー新書
カードゲームで本当に強くなる考え方

  • 著者名:茂里憲之【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2025/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480685353

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内容説明

ゲームとして、競技として――多くの人が魅了され、勝利を目指して打ち込むトレーディングカードゲーム。ゲームの本質、確率的センス、認知バイアス、メタ読み、練習方法、言語化、デッキ構築の視点……どのTCGにも共通するセオリーがここにある。カードゲームの本質は「数理と心理」である――勝てると思ったのに勝てないのはなぜか。カードゲームはどのようなもので、その実力とは何か? プロプレイヤーとしての経験から得られたどのカードゲームでも充実して強くなれる理論をお伝えします。 【目次】第1章 カードゲームの本質/第2章 カードゲームの数理/第3章 カードゲームの心理/第4章 真に上達するための練習/第5章 デッキビルダーとして考える/あとがき――可能性への投資/後悔なく楽しむ/読書案内

目次

はじめに/第1章 カードゲームの本質/1 カードゲームの難しさの正体/勝てると思ったのに勝てないのはなぜか/「再現性」という幻想/カードゲームは人生の縮図である/2 ゲームの本質をつかむための理論/「攻撃の無力化」はなぜ弱いのか/理論はツールの1つ/3 上達するとはどういうことか/勝者のゲームと敗者のゲーム/敗者のゲームに勝つことが「上達」なのか/勝者のゲームで勝つために/4 カードゲームの本質は「数理と心理」/なぜ当然のことが難しいのか?/不完全な人間と現実のあいだに生じるズレ/より洗練された「直感」を身に着ける/第2章 カードゲームの数理/1 ツールとしての確率を使いこなす/確率のためのセンス/確率とは何か/確率計算の先に勝利はあるか?/よりよいスタート地点に立つための理論/確率で判断ができる場合/2 起こりうる場合の数と起こらない確率/順列──並べ方のパターン/組合わせ──n枚のカードからm枚を選ぶ/余事象──ある事象が起こらない事象/3 条件の下での確率/本当にそんなに運が悪かった?/直感に反する確率/2つ以上のことが同時に起こる確率/考慮しきれない条件をどう扱うべきか/4 確率の取りうる幅/なぜ期待値だけでは不十分か/点ではなく幅で見る/引きたいカードと期待値の罠/確率が導く“いいセンス”/5 結果を解釈する/対戦結果にはどの程度の意味がある?/メタ読みの幻想──ただ1つの正解は存在するのか/第3章 カードゲームの心理/1 私たちの世界は認知でできている/認知していないものは選べない/行動経済学から学ぶ判断の非合理/2 非合理の中の正解/美人投票から見るメタゲームの本質/先に進むのは一歩だけ/都合のいいデータを集める心理/3 なぜ人はデッキを弱くするのか?/「お得感」と実際の「得」は違う/プロスペクト理論/デッキを弱くする心理/4 最善手の発見を妨げるもの/「当たり前」が答えを遠ざける/手段と目的の逆転/勝ちたい気持ちに遊び心を添える/5 あなたの上達を妨げる心理/わかったつもり/なぜ失敗の重要さに気付けないのか/報われる努力を考える/第4章 真に上達するための練習/1 ミスは永遠になくならない/本当に「もっと練習する」だけでいい?/チーズの穴をミスがすりぬけていく/2 チームを組むということ/ただプレイするだけが練習じゃない/個人競技でもチームに意味はある/反論は「人格否定」でも「論破」でもない/3 「よい言語化」とはなんだろうか/誰のための言語化なのか/複雑な経験や知識を圧縮する道具/間違える勇気、間違いを認める勇気/4 理論を持つことこそが練習効率を高める王道/点と点をつないで理論を作る/ストーリーでゲームを見る準備/結果に広がりを見る/5 ゲームに一貫性を作る/トレードオフとボトルネック/一貫性の上にデッキタイプがある/第5章 デッキビルダーとして考える/1 デッキビルダーの視点を持つ意味/情報時代にデッキ作りは意味がない?/デッキビルダーとしてゲームを見る/強化と適応/作るのが難しいデッキ/2 デッキを作ろう/仮説を持つ/遊び心でチューナーからビルダーになる/カードを見る/3 デッキを作る練習/車輪の再発明は悪くない/練習中に引き出しを作る/4 デッキ制作は総合競技/デッキ構築は“勝者のゲーム”/数字を見る、数字の見方を考える/結果論より選択幅/負けたくない心理に囚われない/仮説となる一貫性を持つ/仲間の力を借りる/5 “完璧主義”にはならず、完璧を目指す/とりあえずやってみれば得をする/それでも前に進むということ/あとがき──可能性への投資/後悔なく楽しむ/読書案内

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

54
「Magic:The Gathering」の世界最高峰プロリーグで戦った著者が、トレーディングカードゲームに勝つための考え方を解説。ミスをした者が負ける「敗者のゲーム」に対し、ミスをしない者同士が戦略を駆使する「勝者のゲーム」においては、どうやって勝ちたいのか、ストーリーを描くことが重要とのこと。TCGはやったことがないけれど、あらゆる勝負ごとに活かせる思考法なのかもしれない。勝った/負けたで終わらせず、なぜ勝ったか/なぜ負けたかまでを考えるのが強くなる秘訣と聞いて、なるほどと思った。2025/10/15

とも

14
TCGで勝つための理論の本、著者はMTGの元プロ。私自身はTCGの類は全くやらない。「勝者のゲーム/敗者のゲーム」の考え方は面白い。ミスあり前提出勝てる限界など。2025/11/28

羊山羊

11
カードゲームという、子供が一度は、熱狂して、でもそのうち離れていく趣味が、今の大人のプレイヤーがどの様に理論化し、体系化しているのかを知る。ちくまプリマーさん、着眼点がステキ!私自身「遊戯王」のプレイヤー(下手の横好きですが…)であり、楽しんで読むことができた。カードゲームは「数理」と心理の世界」であるとして、デッキに投入するべきカードの選択や、認知の問題を紹介してくれる面白い1冊。→2025/11/30

またの名

11
哲学者ジジェクが高評価する遊戯王など新しいカードが続々追加し常に動的に環境が進化するので定石を作れない、拡張型ゲームの貴重な本。勝率80%デッキと言えども信頼区間を考慮すると49〜94%の変動を持つといった計算を駆使しながら、数理だけで無双できるなんてことはなく認知の限界や解釈やバイアスのような心理の重要性を説く。誰も考え付かなかった固定観念を打ち破る手の発明がやはりカッコ良さげだが、間違っててもまず理論を作るのが大切で車両の再発明でもいいから試行錯誤しアップデートを重ねることの意味を語り、普遍的なやつ。2025/11/29

🍭

9
798(その他の室内娯楽)図書館本。筑摩書房2025年10月10日発行。MTGのエンジョイ勢だけど上位プレイヤー(デッキビルダー・チューナー)はデッキ選択からプレイしているという話。上位目指すほどの向上心もなく、デッキビルドには関心がないのであんまり参考にならなかった。カードプール内から選ぶという点ではドラフトの方は紙で遊んでも楽しそうだなと思うけれど、DCGで十分満足している。ゲームを上達させようと考えると心理面での見直しやフィードバックを得られるかどうかが上達する/しないプレイヤーの差だよね。2025/10/28

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