山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 アゲハ蝶の白地図 知られざる怪蝶の謎を追う

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 アゲハ蝶の白地図 知られざる怪蝶の謎を追う

  • 著者名:五十嵐邁
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 山と溪谷社(2025/10発売)
  • 向夏の候!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/28)
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  • ISBN:9784635050197

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内容説明

「行く手には言語を絶する艱難辛苦が待ち受けているのであったが、同時にそれは私にとって七色に彩られた未知の世界でもあった。どうせ探検に困難はつきものだ。」(本文より)

会社員のかたわら大好きな蝶の生態を探るため、世界の未踏の地を訪れて調査・採集を行った稀代の研究者がいた。インドの山で遭難しかけて水牛のフンが浮いた泥水を飲む、イラクでスパイと疑われる、巨大な水たまりにいっせいに発生する魚・鳥・トンボの不思議、宝石箱のようなシジミチョウの産地でイラン人の怒号を浴びる、ラオスで生死をさまよった謎の疫病。

蝶の魔境・インド/ベンゲットの道・フィリピン/熱砂の国・イラク/エルブルツの高峰・イラン/雨と蛭と原生林・インド/蒼きブータンの山河・ブータン/朧気の地・中国/彩に満ちる島・スラウェシ/疫病満ちる半島・ラオス/遠い国・オーストラリア
空前絶後のフィールドワークエッセイ!

解説/仲野徹。


■内容
第一章 蝶の魔境・インド
怪蝶テングアゲハのこと/熱心な英国人研究家/マハデオポカリにテングアゲハを見ず/ネパールから撤退/ダージリンへ/イスラエル兵士の話
第二章 ベンゲットの道・フィリピン
ベンゲットの道/美しい新種の発見/日本軍の認識票
第三章 熱砂の国・イラク
バスラへ/砂漠は死んでいる/花の北国/バグダッドの街角で/シロタイスアゲハを採る/イラク人の家/異形アゲハの谷/オオカミの出る責め苦に耐えて/ついに黄色い皇帝を採る/また起きた事故/みじめな敗退/宮殿にすむシロチョウ/砂漠のシロチョウに挑む/黄色い皇帝を手に/珍蝶チビマドタテハの幼虫を発見
第四章 エルブルツの高峰・イラン
カスピ海から吹く風/ヒメクモマツマキチョウとの出会い/宝石箱のようなシジミチョウの産地/怒るイラン人
第五章 雨と蛭と原生林・インド
時間を味方として/蛭の絨毯/タイガーヒルの食物/ただ一頭のテングアゲハの雌を採る/人工産卵に挑む/テングアゲハ孵化の朝/成功を世界に打電
第六章 蒼きブータンの山河・ブータン
ヒマラヤの貴婦人/夢の国ブータンへ/霧の湧く絶壁/シボリアゲハ全滅/依怙地な付き添い役人シャモ/ブータン賛歌/帰国、飼育成功
第七章 朧気の地・中国
春冷えの四川省/雲南航路/現代風シャングリラとヤクの味/蝶博士への贈物
第八章 彩に満ちる島・スラウェシ
その島の蝶たち/悪天候で引き返す/墜落、火災、脱出/スパイ騒動/蝶の村、バンティムルング/少年モンキーの忠誠/天然水洗便所
第九章 疫病満ちる半島・ラオス
絶壁にすむジャコウアゲハ/トラの糞/不気味な国境地帯/疫病の夜/病気快癒/眼鏡を失う
第十章 遠い国・オーストラリア
意外に遠かったオーストラリア/ウスバジャコウアゲハの産地に直行/病をおして産地に進撃/賭けには勝ったが……/最後の二時間で勝機を掴む
第十一章 驟雨と老酒・シンガポール
マレーコムラサキとの出会い/屋根のない夕食
解説 仲野徹

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

23
時々出てくる蝶の写真の数々が嬉しい。どの羽根の模様もなんと美しいことか。基本的には狩りなのだし、食草を探すところから始めるのはそうかと思った。奥さんも素晴らしい人だ。宝物の本。2025/12/21

かもすぱ

6
フィールドワーク記・旅行記・冒険記。蝶に心奪われて東南アジアからイラクシリア方面まで採集・生態観察を行う。1960〜80年代の話が多く、当時でもそこそこの僻地に採集に行っていて、現地の独特の生活感が面白い。筆致は多少辛辣だけどドタバタ冒険記という感じ。著者は蝶の学会理事までやってる一方で素性は大手ゼネコンのサラリーマン、というか取締役まで登り詰めてるのが凄すぎ。2026/05/04

Susumu Kobayashi

4
三齢幼虫なんて言葉を初めて知った(幼虫が何度も脱皮するなんて知らなかった。併行して読んでいた川瀬七緒の本にも出て来たが)。「単なる科学の業績だけをもってしても人生はけっして満ちたりたものになり得ないと思えるのだった」(p. 134)。「コレクションとは所有欲の究極であり、けっして癒えることのできない煩悩である」(p. 316)。アマチュアの蝶研究家が世界の様々な地を訪れて、貴重な知見を得る。時には命拾いすることも。好きなことのある人は強い!2025/12/30

kean

1
Kindle日替わりセールで見かけ、世界中を回る蝶類研究者のフィールドワークエッセイという概要欄で気になってレビューを探したところ、ノンフィクション作家の高野秀行さんが激賞している投稿が目に入ったので、すぐに買った。期待に沿う内容で、著者本人の経験と筆致があまりに面白い。親本の初版発行は2008年とのことだが、2025年に文庫化・電子化する山と渓谷社の目利きはさすがとしか言いようがない。2026/02/28

三毛子

0
先日読み終え。著者の五十嵐先生の気力体力がすごくて、途中で何回も亡くなられてるんだよなと寂しくなった。中東の今はもう行けさそうな土地で走り回ってた方がいたとは。しかも会社員として仕事しながら。飛行機事故は本当に強運としか。珍しい蝶のカラー写真は眼福。所々昭和的発言あり。2026/05/29

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