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内容説明
アンデスの山々やウユニ塩湖、アマゾンといった多様で豊かな自然を抱える国、ボリビア。この国の複雑な地形と自然は多様な文化をも生み出した。2006年のエボ・モラレス政権以降、民族の多様性に光が当てられ、2009年に国名を「ボリビア多民族国」と変更した。
多様性の光と陰を分かりやすく描き出したボリビア入門書。
目次
はじめに
Ⅰ 自然環境と地理
第1章 国土概要――多様な地形
第2章 気候――多様な気候と近年の気候変動
第3章 アルティプラノ――旅の思い出
第4章 ユンガス――多様な渓谷地
第5章 バリェ――チチャとコプラと男と女
第6章 セルバ――サンタクルス市を中心に
第7章 アマゾン――河川からみる魅力的な空間
第8章 ウユニ塩湖――魅力と展望
【コラム1】ラパスとティティカカ湖~高地の都市と高地の湖
Ⅱ 多民族社会の諸相と社会問題
第9章 ボリビアの民族と言語――あなたはいずれかの民族に属しますか?
第10章 アイマラとウル(アンデス高地の先住民)――先住民運動と密接につながった言語の実践
第11章 ケチュア(アンデス高地の先住民)――農村から都市へ広がるグラデーション社会
第12章 チキタノ(低地の先住民)――豊富な史料とキリスト教を通して見る先住民の歴史と政治
第13章 アフロボリビア――ボリビアの民族多様性を象徴する存在へ
第14章 貧困と格差――新時代の政策議論と残り続ける構造的問題のあいだで
第15章 教育改革――ボリビアにおける異文化間二言語教育の現代的展開
第16章 保健医療――すべての人に健康と福祉を
【コラム2】「チョラ」の復権
Ⅲ 古代と植民地時代
第17章 ティワナク――宗教と儀礼を通じて統合された高原の文化
第18章 インカ帝国――クスコ発の王権とコリャスーユの関わり
第19章 アルト・ペルーの征服――混乱の中で進められた植民地づくり
第20章 スペインの植民地統治――文書の往来が支えた聖俗の三層構造
第21章 先住民共同体――インカ以前から現代まで続く、双分された世界
第22章 ポトシ鉱山――世界が求めた銀ができるまで
第23章 トゥパク・カタリ反乱――変化する植民地支配への先住民共同体の応答
【コラム3】ポトシと石見、2つの世界遺産
Ⅳ 共和国の時代
第24章 共和国の独立――苦難の歩み
第25章 サンタ・クルスの実験――ペルー・ボリビア連合の建設
第26章 バリビアンからメルガレホへ――ボリビアの国家形成
第27章 太平洋戦争――海岸部の喪失
第28章 連邦戦争とアクレ紛争――錫とゴム
第29章 チャコ戦争――現代史の転換点
第30章 チャコ世代の挑戦――国民統合の気運
【コラム4】海の出口問題
Ⅴ 多民族国へ向けての政治
第31章 ボリビア革命――政治的大転換の光と影
第32章 MNR政権の挫折と軍事政権――与党の内紛が招いた軍の政治介入
第33章 二重の移行――軍事政権の崩壊と新自由主義政策の導入
第34章 サンチェス・デ・ロサーダの時代――政治の構図を変える多様な改革
第35章 先住民の政治参加――運動の組織化と政権獲得を目指す動き
第36章 エボ・モラレスの時代①――共和国から多民族国へ
第37章 エボ・モラレスの時代②――長期政権とその理由
第38章 2019年の混乱――政権交代の正統性をめぐって
第39章 MASの復権?――野党の迫害と与党の乱れ
【コラム5】チェ・ゲバラの戦い
【コラム6】コカとコカイン
Ⅵ 経済・資源・外交
第40章 経済開発の諸条件――天然資源依存とインフォーマル経済
第41章 経済政策の変遷――資源輸出依存の功罪
第42章 農業――農業部門の構造的問題と輸出用作物生産の拡大
第43章 東部低地開発――未開拓地から新たな経済の中心地へ
第44章 鉱業モノカルチャー経済の変遷――多様なステークホルダーと鉱業部門の構造的課題
第45章 天然ガス開発――国有化による恩恵とジレンマ
第46章 サン・クリストバル鉱山――日本企業が経営した鉱山
第47章 中南米域内外交――左派政権との関係緊密化
第48章 国際社会の中のボリビア――アルセ政権の外交政策
【コラム7】リチウム開発の状況
Ⅶ 思想と文化
第49章 インディヘニスモからインディアニスモへ――ボリビアの先住民運動と政治思想
第50章 ナショナリズムから複数民族国家へ――ボリビアの政治思想と国家形成
第51章 ボリビアの文学――社会と政治と結びつきながら躍動する文学の世界へ
第52章 ボリビアの映画――ウカマウ映画の「後」へ
第53章 先住民の口頭伝承――「物語」と「歴史」の枠を超えて展開する語りの世界
第54章 オルーロのカーニバル――そして数々の祝祭に表れる人々の信仰と文化実践
第55章 ボリビアの音楽――国民統合の立役者はいま……
第56章 ボリビアの食文化――地域の多様性と象徴的な豊かさ
【コラム8】ベアトリス・パラシオスとウカマウ映画
Ⅷ 日本とボリビア
第57章 1899年の日本人移民――ボリビアと日本の事始め
第58章 北部の日本人移民――冒険者たち
第59章 初代ボリビア公使の外交――日本との外交関係の開始
第60章 サンフアン移住地――移住者がなしとげた地域開発
第61章 オキナワ移住地――沖縄とつながりあうボリビア有数の穀倉地帯
第62章 ペドロ・シモセ――詩人とその父
第63章 日本の国際協力①――60年にわたる協力の概要と成果
第64章 日本の国際協力②――人と人とのつながりが紡ぐ持続可能な開発
第65章 日本で暮らすボリビア人――オキナワ移住地とつながりあう鶴見のコミュニティ
ボリビアを知るためのブックガイド




