内容説明
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この本の題の「一銭五厘の旗」とは庶民の旗、ぼろ布をつぎはぎした旗なのである。この本の全部に、その「一銭五厘の旗」を振りかざした著者の正義感があふれている。正義感ということばは正確ではないかもしれない。しかし、それに代わる適当な言葉が見つからない。よこしまなもの、横暴なもの、私腹をこやすもの、けじめのつかないもの、そういう庶民の安らかな暮らしをかき乱すものすべてに対する著者の怒りとでもいったらいいだろうか。(刊行当時の「毎日新聞」書評より)
『暮しの手帖』の基礎を築いた初代編集長・花森安治の思いが詰まった自選集、今なお輝きを放ちます。1972年(第23回)読売文学賞随筆・紀行賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
井上裕紀男
23
暮らしの手帖で有名な商品テストも良いですが、戦中・戦後のコラムが読み手を引き込みます。 「みなごろしの爆撃」と呼んだ焼夷弾による空襲、終戦後にはためく庶民の旗、瓦礫だらけの街並み、闇市や配給のある暮らしの中で創刊された雑誌は、当時の人々にとっていかに受け入れられたのか興味深いです。 掲載写真も素敵で、思わず見入ってしまう。鞄づくりをする「重田なを」氏、なぜだか仕事姿から異様な凄みを感じます。「札幌」「斜里」を映した写真も良い。 「武器をすてよう」と訴える下りもあり、忘れずに幾度も読みたい。2021/05/22
くみん
10
10/1で終わる朝ドラの花山さんのモデル・花森さんのエッセイ。商品テストの写真はまさに朝ドラと同じ。商品テストは『消費者のためではなく生産者のため』生産者により良いものを作ってほしいという願いだという。花森さんの芯の通った考え方がズシッと伝わってくる。一戔五厘とは戦時中の葉書1枚の値段。一戔五厘(葉書=召集令状)で人を戦争に行かせることができるということ。戦争の悲惨さを庶民目線の言葉で綴り、二度と戦争をしてはならないことを切実に訴えている。名編集長の花森さんが綴るこの本は今でも心に響き色褪せない。2016/09/29
moririn
5
古い本だとは知っていましたが 手に取って本当に歴史を感じました。 《貴重な資料だから取り扱いに気をつけて下さい》というお願いも書かれていました。朝ドラで観た通りの 花森安治さんの言葉が 書かれていて とても面白かったし 勉強にも なりました。 中でも 《うけこたえ 》 は ドキッとしました。人は 訊かれたことに率直に応えずに 言い訳や 他のことを話してしまうことが多い というようなことが書かれていたのです。花森さんの言うように 毎日の暮らしの中で 少しずつ話し方を鍛えて行きたいです。2016/11/27
たなかか
3
昭和30 40年頃の社会の現状を判りやすく批評し行動する花森さん今でも共感ししてしまうのは50年たってもよくなってないからなのか、そもそもコレが世の中なのか 一銭五厘で買える命。商品テスト 札幌 戦場 大安佛滅 結婚式 世界はあなたのためにない どぶねずみ色の若者 特に うけこたえ は秀逸だった。人の話の質問には先回りせず的確に答えようと思う。2016/01/10
ともゑ
3
雑誌に掲載されたエッセイの自選集。社会批評•批判と提言や様々な女性の生き方を取り上げた話題など。どれも強く心に残ってるものの特に印象に残ったエピソードは「無名戦士の墓」(靖国神社と千鳥ケ淵戦没者墓苑について)「どぶねずみ色の若者たち」(ビジネススーツの若者について)「千葉のおばさん」(行商の女性について)。2014/06/22
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