内容説明
ひたむきに生きる現代の大人女性への応援歌。
まったく先の見えない状態で会社を辞めてしまった美月(28歳)。折悪しく時代はコロナ禍に向かってまっしぐら。閉塞感、不安感でいっぱいの時、転がり込んだのは母の昔からの友人・市子(56歳)の家。昔なじみの個性の強い大人達に囲まれ一緒に過ごすうち、真っ暗闇の絶望の中にいた美月は徐々に上を向く。
誰の心にも存在する将来への恐れや不安、葛藤……。自分と格闘する美月を周囲の大人達は優しく見守る。さりげなく、自然に、寄り添うように。
何度も心が折れそうになりながらも、やがて美月はひょんな出会いから、自分自身の夢と希望を見つけていく……。
今や歴史の一部になりつつあるコロナ禍の時代とそこに生きる人々を描き、改めて人との絆、働くとは、生きるとは、をさりげなく優しく感じさせてくれる作品。そして、登場人物たちは、大島作品好きならたまらない「あの」人々。
心に刺さる、巻末の有働由美子さんの解説原稿も必読です!
※この作品は過去に単行本として配信されていた『たとえば、葡萄』 の文庫版となります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
エドワード
21
コロナ禍の出来事を描く作品が次々と文庫になる。本作もそのひとつ。2019年冬。会社を辞めた28歳の美月は先の見通しが全くない。そこへ緊急事態宣言。動けない。母の友人宅に居候状態だ。深刻な事態を軽快な文体で描く奇妙な明るさに満ちている。GoToトラベルが始まり、山梨で友人のワイン醸造を手伝い、空き家を改装したところでお金持ちが別荘として買い取り、管理人になる。そんな綱渡りもユーモラスに描かれる。不安でいっぱいのはずなのに、りんご味のぶどうジュース作りに夢を見出す美月、30歳。不思議と応援したくなるね。2026/01/15
星落秋風五丈原
17
「虹色天気雨」「ビターシュガー」の奈津の子供美月が主人公。仕事をやめた理由があまり納得がいかずうまい具合に人生流れていってよかったね、という感じ。2025/10/27
あさがお
2
ピエタがとても面白かったから聴いたけど、変なテンションで合わなかった。2025/10/23
-
- 電子書籍
- 新特命係長 只野仁(分冊版) 【第14…




