内容説明
警視庁の密命を果たす、闇に紛れる忍びの者。
「悪党ども、首を洗って待っていやがれ」
警視総監から和綴じの書物を直接手渡された女性警察官僚は呟いた。
その書物の表紙には、特殊な顔料で記された題名が、暗闇の中に浮かび上がっていた。
『忍術指南書』、と――。
東新宿警察署の沢田欣珠(よしみ)は、先輩刑事の多胡武夫と売買春の現場を押さえるべく、網を張っていた。
人身売買、ひいては、新型の違法薬物《ブルー》を製造・密売する反社組織を一網打尽にするためだ。
しかし、欣珠は容疑者を追っている最中、不意を突かれて何者かに拉致されてしまう。
偶然現場に通りがかった、警務課の工藤啓太郎は逃走車両の追跡を開始。
首尾よく救い出し、欣珠の自宅まで送るが、アパートが火事で近づけず、ふたりは戸惑う。
まさか、反社組織の仕業なのか……。
女性警察官僚からの密命を帯びた工藤は、一体どう動く?
巨悪を狩るため陰に生きる、日の目を見ぬ現代忍者の隠密捜査が、今ここにはじまる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
drago @キャンカー活動中
30
忍者の末裔が四谷の超豪邸に住み、警視庁の依頼を受けて解決困難な犯罪に挑む。 ◆忍者の活躍には胸のすく思いがするけど、面白いのはそこだけ。 ◆犯罪組織の稚拙な行動は非論理的だし、物語の進み方も御都合主義のオンパレード。 ◆忍者という設定がそもそも有り得ないからと言って、他の要素も何でも有りにしちゃうのは違うと感じる。 ◆警察小説としての最低限のリアリティと重厚さがもう少しあればなぁ…。 ☆☆☆2026/04/11
ち~
26
違法薬物や人身売買が広まる東新宿署の一般事務員、工藤。その正体は…忍者をはじめとしたお楽しみ設定たくさんで、エンタメ感あふれる刑事物。意外とシリアスな雰囲気でもありバランス良し!続編あるか?2026/01/26
むつこ
23
作者の佐々木さんいろんなジャンルに挑戦中なのでしょうか。今作は警察モノ。令和の時代に隠密の「忍者」が主人公、映画・バットマンのようなお金持ちでスポーツカーやドローンを使いこなし、一見コメディ?と頭によぎる荒唐無稽な展開ではあるものの、作者らしくニンマリする。続編、映像化しないかな。2026/02/09
はるま
14
おもしろかった 初読作家 ほぼ同世代の方で、ジャンル的には架空戦記や時代小説とのこと さらにさらに広島県三次市出身の方 本作の主人公は東新宿警務課の工藤 ヒーローもののあるあるで、表の姿はややもすれば頼りないのだが、裏の顔は超人ヒーロー まさに工藤も警視庁の上層部からの密命を受け、時に姿を忍者として、違法薬物の組織の壊滅と薬物ブルーを蔓延を防ごうと独自の嗅覚と備えもつ自分の家計の資金力と行動力で、事件の真相に突き進んでいく姿は逞しくもあり、ワクワクしながら読書を楽しませてもらったね 他作品を読んでみたいな2026/02/06
はる
14
この作者さんは私の中では時代物をかく作家さんというイメージがありましたが、今回は忍者×警察と言う新しい切り口だったのでとても新鮮な気持ちでした。しかも、交わって共闘したら絶対に面白い組み合わせなうえに、見た目は冴えないおっさんなのに、要所要所で地味に凄さを発揮して周りをサポートしてるけど、分からない人には分からない所が忍者なんだよね。謎の女上司も気になる所ですが、まだまだ彼の活躍を読みたいのでシリーズ化希望です。2025/11/24




