内容説明
かつてのセレブタウンに引っ越してきた山岸家。中学生の真佐也は、転校前に部活をやめ、以来、学校をサボり、部屋にこもるようになる。けれど、その部屋には小学校からの友人・純二がこっそりと遊びに来ている。心配する母親・裕実子と対照的に、父親・陽一は不在がちであまり関心を示さない。真佐也はある日、家の向かいの公園でうずくまっている少女・あかりを見かける。その少女には怪しげな噂がつきまとっていた。一方、陽一は急に在宅勤務だと言って会社に行かなくなり、裕実子は勤務先の税理士事務所の上司と密会を続けており……。壊れゆく家庭を描く“危険”なサスペンス長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
77
『悪寒』『痣』を読んで、久しくご無沙汰でしたが、伊岡瞬の新作と言うので読んでみました。今作は、45歳のサラリーマン夫婦と中学生の息子の三人暮らし一家が主人公。気分一新を願って、都心のマンションから郊外の庭付き戸建てに転居。二年があっという間に過ぎます。妻由美子の一人息子へのイライラは、日増しに高まります。…この物語、途中気の休まるところがありません。子供の不登校、妻の浮気、そして夫の…、読むのが辛すぎる箇所が多すぎます。今作は思っていた以上に辛い小説でした。三作目にして、伊岡小説は卒業することに…。2025/10/23
カブ
43
中学生の息子・真佐也は不登校、母・裕実子は職場の上司と不倫、父・陽一は仕事で不正事件を起こす。そんなバラバラな家族が新居に引越して生活が好転するだろうと期待されたが…。前半は展開がゆっくりで、いじめの場面が重苦しかったが、事件が起こってからは展開が早くあっという間に読了した。重苦しいテーマだった。2025/09/15
ぴ〜る
19
読んでいる間中不快感でずっと心がザワザワしていた。こんな大人たちの元で生きていかなければならない子供たちのことを思うと胸が苦しくなると同時に恐ろしくなってしまった。まさやがこの負の連鎖から抜け出すことを願わずにいられない。2025/09/02
ジュビコ
16
事件が起こるまでかかったもののあかりの死体が見つかってからは急展開の連続で気付けば一気に読了。ただどの家庭も親が糞すぎて最初から最後まで嫌な気持ちでした。真佐也、純ニ、あかり、全員親ガチャ失敗。子供は親をよく見てるし良くも悪くも影響を大きく受けるという事を改めて実感。桃子と恭太親子に代償の道子と達也親子が重なり…最後まで胸糞悪かった。けど何故か頁を捲る手は止まらず…。白石弁護士と真壁刑事の登場や真佐也の気持ちの変化がせめてもの救い。真佐也の話を聞き裕実子は何を思うのだろうか…代償をまた読みたくなりました。2025/11/04
オヤニラミ
15
息子の真佐也が不登校気味で、何処に問題があるのか!?よくありげな家族に見えたが…。 社宅からセレブタウンに引っ越し好転するはずが、家族3人がそれぞれに隠し事を秘めすれ違いの生活に不穏な空気が徐々に忍び寄る。息子よりも父親よりも母親がどうしようもなく見かけ以上に不安定で家族全体が崩れて行った様な…。何処かで同じ様な作品があったが、不運はやっぱり不幸を呼ぶものなのか!?誰も救われる者が居ない収束で読後もすっきり感が無かったが、読む手は進みました。 2026/01/10




