内容説明
NHK記者としてポリオ撲滅運動を主導し名を挙げた上田哲は、NHK労組委員長を務め「NHKの闇将軍」「上田天皇」などと呼ばれた。1968年NHKを退職し、参院選初当選。74年参院選では東京地方区トップ当選、79年衆院議員に転じ外交・防衛問題で論陣をはった。93年衆院選で落選、小選挙区比例代表並立制を受け入れた社会党を批判し離党、護憲新党あかつきを結成。人間関係の政治家は抵抗なき時代をどう生きたか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
T. Tokunaga
5
この著者が必死に擁護している上田哲の方法論であるが、明らかに反知性主義のそれで、しかも詳細に書かれれば書かれるほど反知性的なのに恐れ入る。そもそも「高校教師として生徒と結婚」からして危険なのに、それを美談化して「NHKのメディア人として、偽札の独自調査のために、警察に渡さない」「NHK労組として社会主義という語の意味を恣意的に操作して有利に持ち込む」「安全性の保障のない生ポリオワクチンを、『例年数千のポリオの症例がでている』というだけで、世論を扇動して輸入」「防衛装備の不備をイデオロギーに絡める」など。2026/02/15
辻井凌|つじー
1
評伝ながら、その域をこえた内容と面白さがあった。自分は好みだ。個人として活動しながら、どのようにコミュニティや運動を起こしたり関わっていけばよいか。どんな分野でも何か活動してみたい人のヒントになる。本当の「現実的」とは何かを問い直す本だ。2026/02/07
n_2_d_6_m_0_p_1
0
本書も含まれる「近代日本メディア議員列伝」シリーズ、取り上げられた政治家の中でも比較的最近まで存命だった人物の方が資料豊富で関係者のインタビューも充実している傾向にあるが、それに比例してなのか著者が対象人物のファンになりすぎてしまう印象を受けた。そこに垣間見える人間味が評伝としての面白さを担保する一方で、政治のメディア化の問題点を多角的に示すことの難しさにも繋がっていると思う。2025/11/03
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