内容説明
ボーイズバーでバイトをしていた佐野楓雅が“潜入”を命じられた男性限定料理教室。謎めいた女性、小鳥遊りらが講師を務め、元刑事の頑固な爺さん、他人の気持がわからない建築家、気弱な中学生などが通ってくる。さまざまな問題に悩む男たちをクッキングを通じ導く、りら。やがて浮かび上がってきたのは彼女自身の驚くべき過去だった。とびきり美味しくてドラマチック。最高の料理小説!(解説・吉田伸子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星群
84
初読み作家さん。まず、タイトルに惹かれました。美味しそうな目次達、笑。プロローグで彼女が作るキムチ雑炊の美味しそうなことっ!自分で作れないことないけど、誰かに作ってもらった方が、より一層おいしいだろうな。あと、甘酒と豆乳のマサラチャイも飲んでみたい。はい、話より食べ物な私です、笑。クールに見えてホントは人一倍世話焼きですね、りらさん。私も彼女の料理教室通いたいな。2025/12/04
fwhd8325
83
古矢永さんの「今夜、ぬか漬けスナックで」に影響されて、ぬか漬けを始めた私です。この新作も期待して読みました。少し期待値が大きかったかもしれませんが、輪郭がぼやけているような印象を感じました。ひとつひとつのエピソードは面白いのですが、連作として読んでいると、冗長に感じてしまいました。もっと、主人公りらのドラマを読みたかったと感じました。2025/12/21
machi☺︎︎゛
78
りらは男性限定の料理教室の講師。少人数ながら個性豊かな生徒が揃う中、りら自身も驚くべき過去をもっていた。そんなりらに対し楓雅は潜入捜査を命じられる。ふわふわした料理本ではなくピリッとスパイスの効いた厳しくも優しい本だった。2026/01/21
aquamarine
59
「あなたのための、ひとりぶんの毎日ごはん」は男性専用料理教室。様々な理由で(中には講師を監視したり人数あわせを頼まれたりしたものもいる)そこに通う5人の男性と、わけのありそうな講師・りらの物語は、一話から六話までは5人の男性それぞれの短編でその一つ一つがとてもいい。「365日のお弁当マーチ」は自分は家事を他の夫婦より手伝っていると思う男性こそ読んで欲しい。殆ど生徒に興味のないように見えるりらの一言が生徒たちの背中をそっと押す。そして彼らによってりら本人も…。何気なく手に取ったがすごくよかった。とても好き。2026/01/23
アーちゃん
51
2025年発行、書下ろし。久しぶりの古矢永さん、今回はプロローグとエピローグに挟まれた六話の連作短編集。男性限定の自炊教室『あなたのための、ひとりぶんの毎日ごはん』に通う男性五人と訳あり講師の小鳥遊りら。さすが「日本おいしい小説大賞」受賞の著者だけあり、料理のレシピはどれも簡単な割に美味しそう。また15歳の中学生から74歳の元刑事までと受講生もさまざまでどの話も面白かった。特に良かったのは「第三話 365日のお弁当マーチ」。この話は解説の吉田伸子さんではないけれど”全女性拍手喝采”ものだと思う。2026/02/23




