悪の法哲学――神的暴力と法

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悪の法哲学――神的暴力と法

  • 著者名:仲正昌樹【著】
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  • 作品社(2025/10/01 配信開始予定)
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  • ISBN:9784867930786

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内容説明

神話的カオスに通じる制御な不可能なダークな力。
それに支えられた「法」。
普段、表に出てこないその力は、トランプ登場、コロナ禍のような「例外状態」で表面に噴出するのか?
カール・シュミットを軸に、相模原殺傷事件、カフカ、ケルゼン、フロイト、ランシエール、アガンベン、フーコーなどを参照し、「法」と「法外なもの」の狭間の闇に迫る。
著者の法思想の集大成。

本書をどのように仕上げるか考えていた時、トランプ氏が再び大統領に選出された。……今後少なくとも四年間、リベラルが達成した不動の業績とされてきたものが掘り崩され、リベラル系の政治文化が衰退し続け、ロールズやドゥウォーキンの思想について教えることが空しくなるような状況が続くことになるだろう。それだけにとどまらない。より深刻なのは、人類の道徳意識の進歩の帰結であり、人民の理性的な合意にしっかり根ざしているように見える法の“基本原理”も、……簡単に崩壊してしまう、という身も蓋もない現実が実証されたことだろう。(本書より)

【目次】
まえがき――「法」のダークサイド
第1章 カフカの『審判』から見た相模原殺傷事件――「掟の門」が示唆する「法」と「法外なもの」の境界線
第2章 シュミットの『政治神学』のポストモダン的な再考
第3章 シュタールとシュミット――法学とキリスト教保守主義
[第3章 補論 ドラッカーのシュタール論――法学とキリスト教保守主義]
第4章 ポストモダン状況における『政治的なものの概念』
[第4章 補論 ランシエールはシュミット的か?]
第5章 法の「形式」をめぐって――シュミットから見たゾームとシュタムラー
[第5章 補論 バリオンのシュミット批判]
第6章 ケルゼンとシュミット――純粋法学に内在する神学
[第6章 補論 フロイトとケルゼンとバリバール]
第7章 コロナ禍で再浮上したフーコーの権力論

あとがき――「闇」を抱える近代法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

泉を乱す

9
読むべき(読みたい)文献が多すぎる。法現象を考えるきっかけとなった。2025/05/09

Go Extreme

2
例外状態 決定する者 主権者 何が例外状態であるかの決定 権力と暴力の関係 曖昧さ 法措定的暴力 新しい法創出 法維持的暴力 既存の法秩序維持 国家権力 お化けめいた結合 例外状態 現実生活の法 前景化 正常な市民の輪郭 描出 政治的なもの 対立 不可避 人類の概念 敵の概念 排除 政治的なもの 喪失 正義論 エゴイストの利害計算 倫理による調停 敵対関係 アイデンティティに基づく対立 純粋法学 法秩序 完結した体系 国家 神化 洗練された形 生権力・生政治 感染症への対応 社会的な専制 普通さ 標準2025/05/19

なか

2
友敵理論の深掘りしてあるところは非常に興奮しながら読んだ。満足。2025/05/05

H’s

0
The title and content do not correspond very well. The main focus is on Karl Schmidt's commentary.2025/07/16

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