内容説明
排外主義と陰謀論が飛び交う欧米各地で出会ったのは、負の歴史を未来に語り継ぐための「修正」を実践する数々のミュージアムだった――
戦争責任の軽視、植民地支配の正当化、差別の否認など、都合の悪い過去を好き勝手に書き換える「歴史否認」と、新たな史料や証言の発見や視点の拡張によって、過去を反省的に継承し、より多層的なものとして語り直す「歴史修正」。
ふたつの「修正」が対立する文化戦争の時代にあって、ミュージアムはいま「真実をめぐる語り」の土台を支える場となっている。わたしたちはいま、どのようにして歴史を語り直すことができるのか。1年かけて訪ね歩いた欧米各地のミュージアムから、現代社会を捉え直すフィールドワークの旅。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2025/12/15
稟
0
ミュージアム研究者の著者が世界各国の著名なものやそうでないものも含めて様々なミュージアムを訪れ、その成立由来や展示されている作品、キュレーションや現地の人々との触れ合いを記すいくつかの章で構成されている。日本では参院選での参政党の躍進が報じられていた時期と一致しているため、当時の空気感をアメリカ研究者である筆者がどのように感じていたのかを序章で述べていたのは大変興味深く読めた。個人的には前作のようなある程度紙幅を割いた論稿の方が筆者の文体の味が出ていて、好み。2025/12/09
young
0
日経読書より。タイトルだけだとどんな本か想像つかなかったが、ミュージアムに展示されている内容、さらには展示品などに対して修正を試みるという欧米のミュージアムの取り組みを紹介したもの。日本だとここまでのことはできてないし、みたことない。そもそもミュージアムに対する概念そのものが違うのかもしれない。歴史を学ぶに最適だと思ってミュージアムを訪れているが、本書で紹介されていたような視点でこれからは展示品やその展示の意図を読んでみたいと思う2025/12/25




