内容説明
しゃべるアリに魅せられた「アリ先生」の
ユニークすぎる科学エッセイ!
<内容(予定)>
●虫、星空、化石…夢中になった少年時代
●ムツゴロウさんが教えてくれたこと
●アリ研究者の日々
●農業するアリ!? ハキリアリ
●研究:採集
●研究:地道な観察・実験
●アリ研究者の天国
●刺されると痛いアリベスト3
●最終日には気をつけろ!
●アリの音声コミュニケーション
●生物学研究の偉大な先達
●人間社会とアリ
●ずっと「見ていたい」
●アリ図鑑
※本書は『働かないアリ 過労死するアリ』『アリ語で寝言を言いました』を再編集し、新規書き下ろしを分を加えたものになります
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
259
伝え漏れて来ていますが、アリの多様性の方に興味が湧いてしまいましたよ。ハキリアリは音声コミュニケーションを発達させていましたか。言われてみれば「そりゃそうでしょう」と思うところですが、改めて発見、観察する事に価値がありますね。また真社会性の構築の変遷や進化にも踏み込めそう。動物行動学からの動物言語学は拓かれて間もない分野なのでしょうがない部分もありますが、アリのお喋りの話題は思っていたより限定的だったかも。フィールドワークは魅力的にも思えるけど、気を緩めると危険もいっぱいで、怖いよぅ。ムシ怖い。2026/04/02
あたびー
39
新聞で、ハキリアリの生態を研究しているこの先生のことを知り、読んでみました!先生がどうしてアリ研究するようになったのかとか、アリ研究(ハキリアリは中南米へ行かなきゃできないんですね!)の苦労話なども書かれています。かなり分かりやすく砕けた調子で書いているのに時々論文調の用語など出てくるところが研究者の御愛嬌ですwうっかりジャングルで短パンで寝転んで全身をダニに噛まれて卵まで産み付けられてしまったり😰そうそう、先生の専門はアリの言語!!シジュウカラで驚いてちゃいけません。アリ喋るんですと! 2026/01/28
たまきら
37
村上先生のアリ本、はずれナシ。同時に既視感もあるが、アリ好きな自分にはそれもまた復習になってヨシ。もともと真社会性昆虫を調べ始めた理由が「人間の社会は昆虫の社会から学べないものだろうか」という疑問があったからなので、最終章は私にとってとても身近に感じられる章だった。どの社会も、楽園ではない。けれども、昆虫の社会を見ていると人に寛容になれる。アリ図鑑を眺め、「こいつがうちの縁の下に住んでいる子か!?」と怒り、アリの巣コロリを忍ばせている自分の寛容さなどたかが知れているが。2026/06/23
姉勤
32
ハキリアリを中心に、身近な昆虫の蟻の生態の研究成果に加味して、幼少期から学者としての経験を、著者の博士の来し方の順に面白おかしく紹介する本。主題の「おしゃべり」となる、固有の蟻同士の可聴音コミュニケーションとそれに伴う社会性について、現時点で判明している蟻の行動式の解説と研究の将来予測を。少ない予算の中から生み出された、膨大な時間とカロリーと精査。異種生物も同じ環境だと同じ形態に似る収斂進化のような、社会やコミュニケーションにおいても同じ様な感覚を得た。人間社会と比べる事で蟻の振り見て我が振りを見直すか。2026/07/18
ta_chanko
21
アリは真社会性生物。血縁度の高い集団による高度な分業化により、コロニーとしての生存を維持する。その種類や生き方は千差万別。何かと苦労の多い研究を地道に続けてくれる研究者のおかげで、さまざまなことが分かる。巻末のアリ図鑑もすばらしい。人間の生き方や職業・趣味なども同質化せずに、多様なものを許容し合える社会になると面白いが、普遍的な道徳観や倫理観が崩壊してしまうのも困る。2026/01/14




