内容説明
「空気」が教室を支配する
無視、仲間外れ、陰口――。
「空気」が読めないと、なぜいじめにつながるのか。
子どもたちの心をむしばむ「いじめ」発生のメカニズムを、最新の心理学的データから解明する。
「空気」が支配する教室では、声を上げることができない――。
本書は、見えない“空気の支配”を心理学の視点から捉え直し、日本のいじめ問題の本質に迫る。
いじめを取り巻く「空気」の構造を最新の心理学的データから実証的に解き明かし、集団の関係性の理解へと導く。
目次
序章 「空気」といじめ
第1章 「空気を読めない」と認識されるエピソードの抽出とその特徴
第2章 「空気を読めない」と認識された人物に対する行動の探索的検討
第3章 「『空気を読めない』と認識された人物に対する行動尺度」の作成と信頼性・妥当性の検討
第4章 攻撃行動を喚起する認知と動機
第5章 「空気を読めない」と認識された人物に対する攻撃モデル
結論 「空気」といじめの発生メカニズム
あとがき
付記
引用文献
巻末付録1 研究Ⅰに用いたコーディング・ルール
巻末付録2 研究Ⅱの予備調査結果
巻末付録3 研究Ⅱで評価された各発言と「空気を読める」と判断された割合
巻末付録4 「空気を読めない」と認識された人物に対する行動尺度
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
空気が集団の絶対的ルール化 拘束型攻撃と排除型攻撃 実証的統計アプローチ 群れ志向は排除的対応 関係回避は放置という排除 解釈ズレの深刻化 凝集性と規範強化 スキル低さと排除リスク 個人攻撃→集団いじめ からかいの両義性 開放性と多様性 攻撃の暴力化リスク 放置型への現代化 判断基準の空気優位性 発言の数値化検証 スキルと負の解釈 モードと対処行動差異 関係タイプと対処差異 空気価値観と排除リスク 見えない力の認識 包括的環境の効果 学術的空白の充填 エスカレーション防止介入 社会課題としてのいじめ2025/11/21
miharasi_mamiya
2
海外のいじめ事例と日本を比較しているが、海外では浅い人間関係の中で、力の誇示という動機でいじめが行われるようだ。日本はある程度固定的な人間関係の中で空気を読めない人をターゲットにいじめが行われる。その空気を読めないということがどういじめにつながるのかを詳細に分析している。空気を読めない人を共同体から排除する動きと空気を読めない行動を変えるようにしようとする動きのパターンがあり、それぞれがどういう形のいじめにつながるのかを解説している。2025/11/10
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