「喜劇」の誕生:評伝・曾我廼家五郎

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「喜劇」の誕生:評伝・曾我廼家五郎

  • 著者名:日比野啓【著】
  • 価格 ¥4,455(本体¥4,050)
  • 白水社(2025/09発売)
  • ポイント 40pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560092798

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内容説明

第51回大佛次郎賞受賞!
文化的正当性をめぐる「泣き笑い」の日本近代史

〈教養を高める文化活動としての「観劇」ではなく、日常生活の憂さを忘れる娯楽としての「芝居見物」を好んだ人の多かった時代、五郎劇は歌舞伎とならんで格別の楽しみを与えてくれる存在だった。だが名実ともに「喜劇王」だった五郎の芝居を今覚えている人はほとんどいない。〉(「序章 肖像画の五郎─演劇近代化の諸問題」より)

松竹新喜劇の「伝統」を創った元祖・日本の喜劇王! 曾我廼家五郎(1877-1948)の初の本格評伝。
歌舞伎や俄をもとに、日本に「喜劇」という語を定着させ、明治・大正のモダニズム文化を駆け抜け、エノケンやロッパが登場してくる昭和初期まで唯一の日本の喜劇王として君臨した曾我廼家五郎は、なぜ忘れられてしまったか? 戦争の時代を経て喉頭ガンで亡くなるまでの人生と作品を、国立劇場所蔵品をはじめ浩瀚な資料とともに、当時の政治や社会の動きと関連づけながら跡づけてゆく。
最初は革新者、後年は伝統の体現者として歴史に名を残そうと格闘するさまが明らかに! 文化的正当性をめぐる、「泣き笑い」の日本近代史。図版多数収録。喜劇関連年表つき。

[目次]
 凡例
序章 肖像画の五郎──演劇近代化の諸問題
第一章 「喜劇」の誕生──一八七七~一九〇四年
第二章 「喜劇」の普及──一九〇五~一九一四年
第三章 「喜劇」の改造──一九一五~一九二九年
第四章 「喜劇」の変質──一九三〇~一九四五年
第五章 「喜劇」の終焉──一九四五~一九五五年
 あとがき
 附録曾我廼家五郎関連喜劇年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

12
帯にあるやうに、曾我廼家五郎は忘れ去られた喜劇王で、渋谷天外や藤山寛美の評伝はいくつかあるのに、本書が出るまで五郎については目立つたものはなかつた。著者は、五郎の著作、新聞記事、チラシなどをあたりながら、脚色と(本心が分かりにくいことに起因する)誤解に満ちた五郎の言動を読み解き、その実像を示す。著者によれば、五郎はモダンな試みを模索していたが、世間には保守反動的な存在として認識されてゐたといふ。かうした世間の目を逆手に取り、五郎は日本回帰的な色彩を強め、戦時下にも真面目に時局に沿ふ演目をかけていく。↓2025/04/01

takao

2
ふむ2024/09/10

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