角川書店単行本<br> うたかたの娘

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¥1,980
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角川書店単行本
うたかたの娘

  • 著者名:綿原芹【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • KADOKAWA(2025/10発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041166215

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内容説明

道に佇む不気味な人物をきっかけにしてナンパに成功した「僕」。相手の女性と雑談をするうちに故郷の話になる。そこは若狭のとある港町で、奇妙な人魚伝説があるのだ。そのまま「僕」は高校時代を思い出し、並外れた美しさで目立っていた水嶋という女子生徒のことを語る。彼女はある日、秘密を「僕」に明かした。「私、人魚かもしれん」幼い頃に〈何か〉の血を飲んだことで、大病が治り、さらには顔の造りが美しく変化したのだと――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

219
横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞作と言うことで読みました。本書は、人魚薄紅ホラー・カニバリズム連作短編集、デビュー作とは思えないクオリティの高さでした。 以前から考えていますが、人魚の肉とは、①人間の部分、②魚の部分、③人間と魚の境目部分のいずれでしょうか❓ また何時から人魚=美人となったのでしょうか❓ https://www.kadokawa.co.jp/product/322505001050/2025/12/21

パトラッシュ

172
人と人魚の関係にまつわる悲劇と呪いを描くため、全編を高橋留美子の絵で読んでいる錯覚に襲われる。最初の3編では人魚の肉を食えば不老長寿になれる、絶世の美貌を得られるとの言い伝えを信じて、欲に駆られた人びとが手を出してしまうドラマが展開する。しかし人ならざるものを取り込む禁忌を犯した者の望みは報われず、いつの間にか消えてしまうのだ。その謎が最終編で明らかになると、人の業を受け止めながら永遠の時を生きねばならない人魚の哀しみが切々と迫る。残酷な描写も多いが命の儚さを思い知らされ、美しいカタルシスを感じてしまう。2025/11/01

hiace9000

144
圧倒的な美しさに潜む破滅的どす黒さと、人と人ならざる者両者に渦巻く情念に満ち満ちた呪いの怪奇譚。八百比丘尼伝説が今なお残る若狭の地。儚く悲哀に満ちた、かの「人魚伝説」まさにご当地に住まうわたしにとって、作中にて展開される人魚の禍々しいまでの正体と生態はあまりに新鮮で、かつ衝撃的! 当世"扱い注意"のルッキズムやエイジングをものともせぬ狂おしくも恐ろしいまでの筆の勢い。容赦ない視点人物の"闇堕とし"。人魚とは美醜に囚われた人間の日髄から生まれた憐れな生き物なのか―。粗はあってもなぜか抗いがたい魅力作だった。2025/12/31

ちょろこ

132
若狭のとある港町の人魚伝説をテーマに描いた連作短編集の一冊。読みやすくてスッと入ってくる文章が素敵。容貌の美醜に囚われる人間の心に焦点をあてながら人魚の心なるものが浮き彫りになっていく構成が良かった。各話の、怖さまではいかないちょっとした驚きがまたいい塩梅で、読むほどに面白さも増してきたクセになる世界観。とある人物を幻滅へと仕込んできた第三話は幻想的なテイストも味わえて印象に残る。寄せては返す波のように心に押し寄せる一千年の時。泡のように浮かんでははじける人魚としての境地。せつなさ残す余韻も美しくて満足。2025/11/08

星群

89
初読み作家さん。人魚にまつわるホラー連作短編集。ホラーだけど面白かったです!第45回横溝正史ミステリ大賞&ホラー大賞を受賞している本作ですが、選評で米澤穂信さんが『みんなちがって、みんな下衆』っていて、ホントにそうだなと思いました。特に男性陣は救いようがありませぬ。人魚疑惑のあるユミコさんが好むスイーツが必ず〝塩〟が入っているのがツボでした。夏に新作が出るようで、楽しみです。2025/11/22

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