内容説明
中国の伝統劇として真っ先にイメージされる京劇。しかしその始まりは、中国文明の歴史を考えると意外に新しい。本書は清朝期に京劇が成立し、日清・日中戦争や国共内戦、文化大革命を経て現代に至るまでの歩みを、主要な俳優たちの波乱の人生と共に活写する。演劇は文字が読めなくても楽しめるため、民衆支配の手段を求めた康熙帝から毛沢東に至るまでの政治権力と密接に結びつき、ナショナリズムのシンボルや外交の道具にもなった。漢詩・漢文とは異なる「小伝統」としての京劇から歴史を照射することで、民衆の感覚に根差した生き生きとした近代中国像が浮き彫りになる。サントリー学芸賞受賞作。
目次
はじめに/第一章 京劇形成までの道のり 清初から乾隆帝まで/幕間戯I/第二章 清朝の衰退、京劇の発展 十九世紀初頭から清末まで/幕間戯II/第三章 近代化への苦しみと京劇 辛亥革命から民国初年まで/幕間戯III/第四章 京劇の黄金時代 慢性的内戦と平和/幕間戯IV/第五章 戦火と京劇 満洲事変から国共内戦まで/幕間戯V/第六章 国をあげての京劇改革 建国前後から文革前夜まで/幕間戯VI/第七章 革命模範京劇の時代 文化大革命期/幕間戯VII/第八章 グローバル時代の京劇 市場経済の荒波の中で/幕間戯VIII/あとがき/文庫版あとがき/主要参考文献一覧/索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
12
中公叢書版からの三読。地方劇から京劇が形成される清初から現代までの京劇の展開と梅蘭芳に代表される歴代の京劇俳優たちが辿った苦難の歴史、そして日本との関わり。俳優たちのエピソードももちろん面白いのだが、今回読み返してみて印象に残ったのは歌舞伎や能、狂言など日本の伝統芸能との比較である。日本で京劇に接する人々の中には日本に対する批判の意図があるというのには大いに共感する所である。2025/07/21
minamimi
1
『さらば、我が愛 覇王別姫』が好きなので読んでみた。面白かった。時代に翻弄されたのは『さらば、我が愛』にある通りで、日本の伝統芸能との関わり、国際化など、興味深い。一度は生の舞台を見てみたいな。2025/10/26
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