内容説明
「人生100年」という未だかつてない時代の到来。これまでの人生訓はもう通用しない。地図も海図も羅針盤もないまま、私たちは未知の世界を歩いていくしかない――。こんな不安定な日々をどんな心持ちで過ごせばいいのか。今年93歳を迎える五木寛之が、家族、健康、人間関係に悩む中高年からの48の質問に答える。2019年に刊行された宝島社新書『元気に下山 毎日を愉しむ48のヒント』を改題・改訂したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
132
五木 寛之は、永年に渡って読み継けている作家です。 本書は、五木流人生問答、著者は常に前向きなので、還暦過ぎのオヤジには響きました。但し、新作かと思いきや、2019年の著作の改題・改訂、単行本化でした。 https://tkj.jp/book/?cd=TD0720612025/11/07
ふく
1
⭐︎42025/11/23
解析概論
1
人生100年時代の後半期に入って、親のこと、家族のこと、自分のことを考えることが多くなっていた時期に読むことができて、自分の心の持ち方を改めて見つめ直す機会となりました。親が今の自分と同じ年齢の頃の記憶があり、そして年老いた今の年齢の様子があり、今の親の年齢まで自分が同じように生き続けられたら、これからの時間を自分はどのように生きていけばいいのだろうと、一人で悶々と彷徨っていました。「目の前の1日1日を大事に生きる今を精一杯生きる」と「学び直し」を軸にして、自分の目で見て物事を考えていけたらと思いました。2025/11/09
アヴィ
1
一般の人からの質問に作者が答える形の問答集だが、あきらめることの重要性が語られる。あきらめるとは明るく究めるというが、なかなか明るく究めることなど、特に若ければ若いほど受け入れ難い。ある意味加齢と共に放っておいても誰もがあきらめる。あらゆる欲望もあきらめることで達観し、最終的には生きることもあきらめて死んでいくのだと思う。だがどこかあきらめられない物を抱えて、老齢になってもギラギラした目で世の中と関わり続ける者もいる。どちらが幸せかはわからないが、おそらく自分は後者の道を歩みそう。2025/10/12
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