内容説明
「人生100年」という未だかつてない時代の到来。これまでの人生訓はもう通用しない。地図も海図も羅針盤もないまま、私たちは未知の世界を歩いていくしかない――。こんな不安定な日々をどんな心持ちで過ごせばいいのか。今年93歳を迎える五木寛之が、家族、健康、人間関係に悩む中高年からの48の質問に答える。2019年に刊行された宝島社新書『元気に下山 毎日を愉しむ48のヒント』を改題・改訂したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アヴィ
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一般の人からの質問に作者が答える形の問答集だが、あきらめることの重要性が語られる。あきらめるとは明るく究めるというが、なかなか明るく究めることなど、特に若ければ若いほど受け入れ難い。ある意味加齢と共に放っておいても誰もがあきらめる。あらゆる欲望もあきらめることで達観し、最終的には生きることもあきらめて死んでいくのだと思う。だがどこかあきらめられない物を抱えて、老齢になってもギラギラした目で世の中と関わり続ける者もいる。どちらが幸せかはわからないが、おそらく自分は後者の道を歩みそう。2025/10/12