ルポ コロナ禍の移民たち

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ルポ コロナ禍の移民たち

  • 著者名:室橋裕和【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 明石書店(2025/09発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750353173

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内容説明

コロナ・ショックは移民社会をどう変えたか。
気鋭のルポライターが訊いた、日本で生きる外国人ならではの偽らざる本音と生き抜き方――。

2020年初頭から2021年末まで、自らの足で歩き回った最新の取材成果を結集。
苦悩、絶望、悲惨さだけではない、ポジティブでしたたかな姿も垣間見えた旅の記録。

目次

はじめに
Prologue 移民最前線タウン新大久保の2020年春
「ここは日本なんだから、大丈夫ですよ」
パニックが起こるのではないか
外国人たちが見せた意外なたくましさと、商魂
「10万円の給付、外国人も対象なの?」
外国人につきまとう「在留資格」の問題
10万円給付に「アベさんありがとう」
Chapter 1 名古屋“九番団地”の住民たち
東海地方に多い外国人労働者
ネットカフェ難民となったフィリピン人技能実習生
コロナ防護服を折りたたむバイト
名古屋の中の異国、九番団地
2020年4月に襲った首切りの大波
東海地方に日系人の労働者が多い理由
高齢化とコロナ禍、ふたつの問題
コロナだから、あえて起業?
Chapter 2 学習支援と食料支援の実践者たち
アルゼンチン×ブラジル人夫妻が立ち上げた教室
一斉休校の影響で学校の授業についていけない
外国人の子供たちに目立つ「コロナ転校」
オンラインだからこそのメリットもたくさんある
食料支援を続ける日系ペルー人
支援しているほうも外国人の失業者
ペルーに渡った日本人の子孫が、今度は日本にやってくる
「外国人から先に切られる」
誕生日プレゼントは解雇通告
かれらを弱者と呼んでいいのだろうか
Chapter 3 コロナに感染した外国人たち
外国人の感染者は、日本人よりも多いのか
感染リスクの高い現場を外国人が支えている
一家10人丸ごと自宅隔離のペルー人
「仮放免」のロヒンギャ難民がコロナに感染
「仮放免」にはワクチンの通知も来なかった
コロナ患者の医療通訳に奔走するフィリピン人
コロナで進む「外国人労働者の高齢化問題」
Chapter 4 揺れる留学生たち
留学生たちが消えた新大久保の街
オンラインでの授業は果たして「留学」なのか
感染の怖さを抱えながら、コンビニで働く
日本人の友達ができない
生まれて初めてのひとり暮らしが、コロナ禍の東京
1年以上も「入国待ち」の留学生たち
日本人は海外留学できるのに、外国人留学生は日本に入れない
オリンピック選手は隔離なしで日本に入れる
深夜2時30分からのオンライン授業
国際的な信用問題につながりかねない
外国人は、日本にとって「例外の人」
「日本は、国民になにもかも任せて、国がなにもしない」
Chapter 5 翻弄される技能実習生たち
ベトナム人を犯罪に追いこんだもの
コロナ禍の入国制度も悪用して金儲け
ベトナム人尼僧のもと、逃亡実習生たちと年越しをする
本堂に並ぶベトナム語の位牌
血が出るほど殴られた
かれらの「たくましさ」は日本人にどう映るのか
大恩寺には監理団体のベトナム人もやってくる
実習生たち手づくりの晩ごはん
実習生たちと焚火を囲む大晦日
実習生たちと布団を並べて2020年が暮れていく
「チャンスがあったら、また日本に来たい」
名古屋にもあるベトナム人の駆け込み寺
助けるほうと、助けられるほうをつくっちゃいけない
ベトナム人僧侶は実習生たちのアニキ
「日本はもう、来たくないですね」
技能実習制度が失敗した理由
徳林寺の大きな家族
Chapter 6 なんでも対象外の難民たち
多くの外国人が助かったという「10万円給付」だが……
言葉や文化も奪われた人々
保険もない、就労もできない「仮放免」という立場
解体や工事現場で働くクルド人たち
コロナ禍で減少する仕事、増える労働事故
病院に行きたくても行けない
東京オリンピックの「難民チーム」の陰で
Chapter 7 “職域接種”するフィリピンパブ嬢たち
栄4丁目、通称「女子大小路」
街全体がクラスター化してしまった
1000人のフィリピンパブ嬢がワクチンを職域接種
お金がなくなると「ウータン」でしのぐ
東海地方の工場労働者を支えてきた存在
ワクチン接種でみんな明るくなった
Epilogue 「コロナはチャンス」したたかな商売人たち
新大久保の外国人人口は1000人減だけど
コロナ禍なのに出店ラッシュ
コロナで空いた物件をいまのうちに押さえたい
アジアの「市場」と化した新大久保
この街はコロナに負けなかった
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Jessica

7
日本に暮らす300万人ほどの外国人、特にその中でも裕福ではない人たちがコロナ禍においてどう過ごしていたのかをインタビューと共にまとめたルポ。自分の歪んだ考えを改めさせてくれた本です。 勝手に日本ではない国の移民についての話かと思って読み始めたので、それにすら気づかずリベラルを気取っていた自分が心底恥ずかしいです。2022/11/04

とろりんとう

3
2022年2月26日、日経新聞書評本。日本で暮らす外国人の大変な状況が分かる。日本政府の安易な移民政策に翻弄された日系ブラジル人や日系ペルー人、日本で暮らす外国にルーツを持つ子供達の環境と来日時期による勉強習熟度の違い、オリンピック選手は入国できるのに留学生は入国できない日本政府の政策矛盾、従来から言われている技能実習生の過酷な現実など様々な外国人のインタビューで、実態を見れた。外国人を一括りにして支援することは不可能だが、政府の曖昧な政策のつけが外国人に現れている。2022/10/01

ぞだぐぁ

2
COVID19流行による制限が行われていた時期の在日外国人(留学できないで母国から出られない人も含む)の話。 独自ルートで輸入したもんだから高値で売ってるマスクが批判されたりとか、帰国できる臨時便が出るって詐欺の話なんかも。 自粛なんかは人権意識が強いからって納得してくれてるけどそれに反するGoToトラベルに呆れるあたりとか、実際丸投げだったり放置してたりするからそうされてしかるべきだけど政策に対して批判的な印象。 聞けばああ、なるほどと思うんだけど、日本で亡くなった(自殺者も多い)人のを供養してく(続く2023/07/06

Yasutaka Nishimoto

2
バンコクドリームの人だ、と気づかずに読了。どんな旅行記を書く方でも、国内に目を移して書かれたものは、やや緊縮したものになりがちだと思っていた。今回はコロナ。第5波のあとぐらいまでの話。自分の住んでいる、例えば埼玉県内、蕨あたりのクルド人のイメージは湧くが、遠くの県の○○団地となると、まったくイメージが湧かなかった。地図があってもよかったかも。その中でも新大久保周辺はコロナの少し前に訪れたことがあり、ちょうど韓国の方たちが減り、他のくにの方たちが増えてきていた時期だったので、絵には浮かんだ。取材に感謝。2022/03/09

お抹茶

1
移民の逞しさを感じる内容ではあるが,それは日本社会に頼れないという現実があるからだと気づかされる。例えば,感染拡大防止協力金,雇用調整助成金,特別定額給付金は外国人も対象だが,難民は対象外で,仕事が減って借金に苦しむ。一斉休校が終わると,例年通りのカリキュラムをこなすため授業のスピードが速くなり,日本語が身に付いていない外国人子供はさらに遅れてしまう。物流や小売りは感染リスクが高い仕事で,外国人も多いが,生活費や仕送りのために感染を隠す人も多い。2022/04/28

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