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内容説明
“検事はつらいよ”
世間では「正義のヒーロー」
現実は「地味な調書作成に追われ、口を割らない被疑者に泣かされる日々」
起訴した事件の有罪率は99%以上、巨悪を暴く「正義の味方」というイメージがある検事。
しかしその日常は、捜査に出向き、取調べをして、調書を作成するという、意外に地味な作業ばかりだ。
黙秘する被疑者には、強圧するより心に寄り添うほうが、自白を引き出せる。
焦りを見せない、当意即妙な尋問は訓練の賜物。
上司の采配で担当事件が決まり、出世も決まる縦型組織での生き残り術も必要だ。
冤罪を生まないために、一切のミスも許されない検事の日常を、検事歴23年の著者が赤裸々に吐露する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
5
検事時代の回顧本。検察官がどういう仕事をしていて、何を重視しているかが多少わかるので、検察事務を目指す人にすすめようと思う。今なお問題が解決したとは言えない検察内の性犯罪にも言及されている。外事関係が面白かった。2025/12/27
お抹茶
2
苦労が絶えず孤独に直面する検事生活を綴る。一人の検察官が行う意思決定は国家が行うものとみなされる。単独で意思決定できる権限を持つ。相手を混乱させて相手を自然に自分のペースに引き込む。取調べが終わると過酷でストレスの多い調書作成が待っている。犯罪に関与していないなら捜査機関を味方につけて詳細に供述するのがいい。警察との強固な信頼関係のための創意工夫も欠かせない。感謝されることはなくても正義の矜持を持って執務に当たる。一般人からすると珍しい外事係の経験も記す。2025/12/31
Go Extreme
2
正義の味方 地味な調書作成 被疑者に泣かされる日々 有罪率99%以上 取調べと調書作成が検事の真の仕事 警察捜査のチェック機能 証拠の適切性を厳しく検証 冤罪を防ぐ司法制度 心理的な真剣勝負 心に寄り添うアプローチ 被疑者は夜に真相を語る 全神経を集中 ストイックで過酷な労働 警察と検察の複雑な関係 複数組織間の調停役 深刻な孤独感 心身の過酷さ 家族との食事をほとんど経験しない 映画音楽による癒し 母親の重篤な病との葛藤 被害者との向き合い方の困難 死刑判決でも回復しない人生 完璧性が要求される責任2025/11/24
山中鉄平
2
永年検事を務められ退官して現在は弁護士をしておられる方の述懐とかあれこれ。率直にわかりやすく(と言っても私にはよく分からないが)述べられていて、浮ついていなくて力強い。権力を持った人なので出来ればこういう方のお世話にならずに過ごせたらいいなと思う。警察の方々との繋がりもさらりと書いてあるけれど現実には実に生々しい世界なのだろう。けっこう人情味が溢れているのでホッとはする。2025/11/17
かいのすけ
2
決裁のくだりは「これでよく仕事が回っているな…」という印象。検事の視点から警察の捜査に対してどのような点を注意して見ているかという点や警察との関係構築の具体的な工夫は興味深かった。2025/10/31




