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内容説明
“検事はつらいよ”
世間では「正義のヒーロー」
現実は「地味な調書作成に追われ、口を割らない被疑者に泣かされる日々」
起訴した事件の有罪率は99%以上、巨悪を暴く「正義の味方」というイメージがある検事。
しかしその日常は、捜査に出向き、取調べをして、調書を作成するという、意外に地味な作業ばかりだ。
黙秘する被疑者には、強圧するより心に寄り添うほうが、自白を引き出せる。
焦りを見せない、当意即妙な尋問は訓練の賜物。
上司の采配で担当事件が決まり、出世も決まる縦型組織での生き残り術も必要だ。
冤罪を生まないために、一切のミスも許されない検事の日常を、検事歴23年の著者が赤裸々に吐露する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
jackbdc
7
検事の内幕を綴った本は初めて。意外と普通の仕事として描写されていた。超ブラックだとか、伏魔殿みたいな組織の闇は登場せず。職業への熱い矜持と取調室で供述を引き出す人間力への志向が著者が一番伝えたい事なのかな。総じてカッコつけ過ぎな印象。コパって調べたら検事への強い権限集中が日本司法制度上の特徴と後で知る。裁判の効率性が高く警察暴走を防ぐ等の効果の裏に検事権力の暴走による罷免事件や権力との癒着疑惑等が囁かれているのだが、そうしたメリットデメリットの裏側を意識的に語ってくれると面白かったという気持ちもあるが。2026/01/27
てくてく
5
検事時代の回顧本。検察官がどういう仕事をしていて、何を重視しているかが多少わかるので、検察事務を目指す人にすすめようと思う。今なお問題が解決したとは言えない検察内の性犯罪にも言及されている。外事関係が面白かった。2025/12/27
zero
3
検察官として23年間勤務し現在は弁護士をしている著者が、当時感じた様々な思いやエピソードを本音で語る。公訴権という恐ろしく強い権限を持つ代わりに、常に事件のことを考え、ほぼ一人で決断し続けなければならない孤独な職業である検察官。当時の失敗談がたくさん語られることで、検事も一人の人間だということや、その仕事には、人を裁くことの難しさや罪を犯す人間への憐憫があることを理解できた。2026/01/26
ぴんちょす
2
検事の仕事が孤独で過酷なことを知ることができた。 自身も働く中でつまずくことや感じることがあるが、職業の大変さの比較の是非はさておき、全く小さな悩みだと感じた。 孤独で被疑者と向き合う検事の方々のおかげで我々が安全に生活できている。2026/01/22
ふくちゃん
2
検事さんとして様々なお仕事を経験されているようで一冊に収まり切れないようです。最も興味があるのは外事係検事としての米軍との関り、といいますか日米間の表向きと暗黙のルールがどのようなものであるかの点ですが、本書の主旨ではありませんし書けないこともあるのでしょう。ひょっとしてそのあたり知らされないこともあるというお立場でしょうか。通訳者さんのリスクが挙げられているのは他の場所でも今後考慮される必要性が感じられます。♤2026/01/21




