ストックホルム - ニルスが出会った物語 ４

著者名：セルマ・ラーゲルレーヴ/菱木晃子/平澤朋子

福音館書店（2025/09発売）

• ISBN：9784834027532

内容説明

旅を続けていたニルスは、ストックホルムの沖で旅の仲間とはぐれてしまいます。意地の悪い漁師にとらえられ、あやうく見せ物として売り飛ばされるところを、ある老人に助けられました。野外博物館で働くその老人は、故郷の村を恋しく思う毎日を送っていましたが、そんな彼のもとに首都ストックホルムの魅力をとく紳士が現れます。はたして老人とニルスは、どのような物語に出会うのでしょうか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆのん]

【絵本】【ニルスシリーズ4作目】またしてもがんの群れから離れてしまったニルス。今回は冒険というよりも、ニルスの耳にしている話が主軸。ストックホルムがどのようにして出来たのかという伝説がメインとなっている。絵本を通じて町の伝説を子供たちに教えるなんて素敵だし、伝説の内容も『海の乙女』が登場して美しい。その美しさがストックホルムの美しさに反映されているらしい。ストックホルムへ訪れたくなる。87

2019/03/26

[mntmt]

ストックホルムの成り立ち。海の乙女の伝説。挿し絵が美しい。そして、老紳士の正体にびっくり！スウェーデンに行ってみたい！

2016/04/14

[ケニオミ]

ニルスが出会った物語４です。今回はストックホルムに人が住むようになった伝説についてです。どの国の伝説も同じ人間がつくったものですので、他の国の伝説と似通っていますね。このストックホルムについての伝説も、日本の羽衣伝説と似ています。それにしても、街の伝説がこのように綺麗ですと、街の美化運動も大いに進むのではないかと思いましたね。ニルスが出会った物語も残るところ２冊です。

2012/11/03

[タンタン]

ニルスが出会った物語④ニルスは漁師に捕まってしまう。それを助け出してくれたのは、スカンセン野外博物館でバイオリン奏者をしている老人クレメントでした。彼は母親から小人を大切にせよと育てられていたので、すぐにニルスを逃してやる。そのあとクレメントは身なりの良い紳士に声をかけられる。クレメントはホームシックだと答えると、彼はストックホルムがどのようにして出来たかを語る。それは羽衣伝説と似たアザラシの皮を着た乙女のお話だった。その紳士は国王だった。平澤さんの優しいパステルカラーのイラストがお話にぴったり。

2025/10/17

[Ra]

心優しい音楽家の老人と、立派な老紳士との会話がメイン。自国に誇りを持ち、国民に深い思いやりを示す老紳士。ふたりの話を盗み聞きしているとんがり帽子のニルスを探すのが楽しい。

2018/04/11