角川書店単行本<br> 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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角川書店単行本
在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

  • 著者名:前川ほまれ【著者】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • KADOKAWA(2025/09発売)
  • 夏休みスタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/20)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041141489

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内容説明

「あなたの性にまつわる在り方は、あなたが決めて良いの。どんな選択をしたって、間違いなんてないしね」
富士見ウエスト病院には、性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」がある。同外来を担当する、第七病棟医長の精神科医・海野彩乃先生は、マイペースな人だけど患者には優しい・意外と面倒見も良いという評判で、各地から患者が集まっていて……。
『藍色時刻の君たちは』で山田風太郎賞を受賞した現役看護師作家がおくる、希望が広がる医療連作短編集。

第一章「二人のエックス」
春、富士見ウエスト病院に勤める休職明けの看護師・倉木透子が配属になった第七病棟は、ストレスケアの治療を中心におこなう「病棟に見えない病棟」。病棟医長の海野彩乃先生とは、休職前にあるやりとりをしていた。復帰した倉木が紹介された患者は、十代のXジェンダーで……。
第二章「溶ける光」
夏、精神保健福祉士の岡田樹里は、アルコール依存症患者の退院支援をしている。担当する尾形佳奈のベッドの近くには、【公正証書 謄本】と書かれた封筒があった。
第三章「反転文字の向こうで」
秋、服飾学生の山口佑樹は、急性一過性精神病性障害で入院している。病室に持ち込んだ【自分史】には、「性別不合の診断を頂けたら、ホルモン療法を開始したいです」という文言があった。
第四章「種の行方」
冬、医師の滝本政成は、新しい病院への転職を予定している。海野先生が新担当となった患者の実姉の情報は、自身の境遇のことを思い起こさせるものだった。
エピローグ「春に」
当直明けの海野は、強迫性障害を患っている担当患者の千田光一から、亡くなった大学の同級生の話を聞く。

*電子書籍版特典として、「反転文字の向こうで」の番外編ショートストーリー「窓辺の声、輝く壁」を収録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

80
セクシャルマイノリティについて書かれた本。何となくの知識しかなかったから、当事者の悩みとか苦悩、これからの課題など少しは踏み込んで知れたかなと思う。SOGIという言葉も実際にある言葉でセクシャルマイノリティの人たちには、SOGI支援医はとても心強い存在なんだろうなと感じた。そして同時に誰にも務まる仕事ではなく言葉ではうまく言えないけど、特殊な能力を持った人しか上手く付き合っていけない仕事なんだろうなと思った。2026/03/12

ゆみねこ

75
性の在り方にまつわる不調をケアする「SOGI支援外来」がある・富士見ウエスト病院の名物医師・海野彩乃のもとに各地から患者が集まってくる。とても難しい問題に真摯に向き合う海野医師を中心に、休職明けの看護師、がんサバイバーの精神保健福祉士、特別養子縁組でアンドロゲン不応症の養母に育てられた医師らが登場する。「理解はできなくても、尊重はすべき」心に刻みたい言葉。日本は性別に対する考え方や理解が遅れていると実感した。考えさせられる1冊、多くの方に読んでもらいたい。2026/01/30

itica

70
精神科病院のSOGI支援医(性の在り方に対する不調をケアする精神科医)を中心に、共に働く看護師、精神保健福祉士、セクシャルマイノリティや精神的な病気で苦しむ患者たちの解放病棟での日々が描かれている。色々と詰め込み過ぎの感はあるが、身近でも起こりえる問題として捉えることができた。ありのままの自分でいることの何と難しいことか。人の心の何ともろいことか。理解できなくても認め合う、未来がもっと成熟した社会になることを願っている。 2025/10/06

Karl Heintz Schneider

59
人の性認識は4つのタイプに分けられる。男性・女性・両性・無性。無性に属する人たちは履歴書等の性別欄に男と女の間の「・」に〇をつけるという。その人は男でも女でもない。ただその人としてそこに「在る」。この「在る」と言う言葉が印象的な場面で出てくる。「お父様からすれば奇異に思われるかもしれませんが、それが杏奈さんの普通であり、在り方ですので。」ただその人としてそこに「在る」ことが尊重される。そんな世の中になってほしいという著者の祈りが、このタイトルに込められていると思う。2025/11/06

さぜん

56
性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」の精神科医・海野先生は、マイペースだが、大きな視点で患者を診て、寄り添う。セクシュアルマイノリティ自体に病理はないが、それに伴うストレス環境により、依存症、睡眠障害、強迫症に苦しむ人がいる。人間というのは、なんて複雑な生き物なんだろう。心と身体が一致しない。それだけでも不安なのに、それが要因で病になる。身近にない問題だからといって、知らないままで、多様性という言葉を知っていても、本質を捉えていなかった。また、新たな気付きをもらう小説だった。2026/04/04

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