内容説明
文学、映画、アニメ、漫画……でひときわ印象に残る「名台詞(せりふ)=パンチライン」。この台詞が心に引っかかる背景には、言語学的な理由があるのかもしれない。ひとつの台詞を引用し、そこに隠れた言語学的魅力を、気鋭の言語学者・川添愛氏が解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nyaoko
57
先日、俵万智さんの本を読んだ際に気になっていた川添さん本を見つけて借りた。「よ」の使い方にほぅ…と声が出た。ガンダム大好き弟に教えた。映画とTVシリーズと見直して感動したそうだ。うーん、こういう事か。なるほどパンチライン。こうなってくると、北斗の拳も読み直したくなるんだなぁ。ちきしょう、時間が欲しい。2025/11/01
そうたそ
9
★★☆☆☆ 締まった文章も書けて、こういうくだけたユーモア溢れる文章も書けてしまう。その幅の広さたるや感服するばかり。本書は映画、アニメ、マンガ等の名台詞を取り上げ、それを言語学的に解説する一冊。どちらかというと、エッセイに近いくだけた内容で気楽に読める内容。ただ、その作品を知っていれば面白いが、知らないものに対してはそこまででもなかった、というのが正直なところ。2025/10/15
Akito Yoshiue
8
最高すぎる。着眼点も分析も最高。文章も上手い。もっと読みたくなることだけが欠点。 2025/09/22
あじむ
7
ドラマやアニメ、漫画に出てくる名台詞を言語学の観点から眺めていくという作品。本作でも川添節が遺憾なく発揮されており、言語学の勉強になりつつも要所要所で笑ってしまいます。こういったセンスは羨ましい限りです。 印象に残りやすいセリフや物語には、言語学から見て面白い特徴があるのが興味深いです。自分の中で印象に残っている台詞の分析を行うのも楽しそうですね。 Web連載のほうはすでに最終回を迎えているとのこと。正直、この連載をもっと読みたいという気持ちが沸き上がっています。この本の売れ行き次第では可能性があるかな?2025/10/25
mkisono
6
川添愛さん、相変わらず面白すぎる。この本は、以前読んだ本より「言語学」成分少なめかもしれないが、笑って声が出ないようにするのが大変だった。Netflixや知らない漫画作品も多かったが、それでも笑える。「極悪女王」観たくなりました。2025/12/08




