内容説明
多感な年頃を戦時下に生き,戦後,新たな創造の世界へと羽ばたいた三人の表現者――絵本画家・いわさきちひろ,詩人・茨木のり子,美術作家・岡上淑子.彼女たちは日々の装いを大切にし,暮らしの中でも美を愛おしんだ.袖を通したものに触れ,ゆかりのひとに逢い,時代背景をひもとく.丹念な取材から浮かび上がる,服と人生の物語.
目次
はじめに
目次
【いわさきちひろ】
美のたね
おしゃれへのまごころ
秘密のクローゼット
よって立つところ
【茨木のり子】
見えざる宝石
見立てのひと
スクラップブック
真珠のように
【岡上淑子】
白のフレーム
針と糸と鋏の世界
海のレダ
おわりに
主な参考文献
本書関連年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
12
個性豊かな女性アーティストの装いと、生き方を追い掛けるルポ。可憐なイメージを持ついわさきちひろの激情、茨木のり子の愛らしさ、岡上淑子の爽やかさ…。美しさを愛おしむ気持ちを持ち続ける強さを感じました。2026/01/29
チェアー
7
おしゃれ、衣服を補助線とした作家論。人を通しての戦中、戦後の服飾史になっている。 考えてみれば私の人生でもほとんどの時間は何かしらの衣服をまとって過ごしてきた。衣服を丹念に見ることから、何かしらの自分の人生が浮かんでくるだろう。丹念な取材と観察で筆者はこの作業をしたのだ。 2025/12/10
ユウティ
4
ちょっと今のわたしには合わなかったかなあ。個人を見つめながら時代の服飾の変遷を追っていくような本。いわさきちひろの途中でリタイヤ。豊かな階層の人が文化を作るんだろうけども、それにしたって家が極太…さらに戦時中のことは現在の中東情勢のためか読んでいるとちょっと苦しい。ただ行司さんの書くものは好き。記者だからか癖がなくて、教科書っぽいきちんとさがあって、ほんのり優しい感じがする。気がつくとするする読み進んでいるタイプの文章。タイミングが合う時が来たらまた読んでみよう。2026/03/09
mariko
1
いわさきちひろ、茨木のり子、岡上淑子の着る事、またそれ以外の生活、世相、戦争への関り。 本人たちに関わりつつ、まわりの事々も詳細に調べている。 当時を知る面白さもあった。 岡上淑子さんは知らない人でした。2026/01/24
Momomanju
0
3人の女性たちは装うことや生活することに真摯に向き合っていた。戦争やパートナーとの別れなど向かい風の時も、自分を持っているように見えた。今の私には選択肢がたくさんあるけれど、ちゃんと意思を持って選べているだろうか。きちんと生活に向き合いたい。2026/06/17




