内容説明
中井英夫・吉行淳之介らの盟友として知られた著者。
代表作「メーゾン・ベルビウ」物ほか、その幻想・推理短篇を厳選した初のベスト・コレクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
iwasabi47
4
戦後焼け野原の群像劇は面白い。が、モチーフの繰り返しが選集にすると目についてしまう。題名作より「人魚不倫」が好きかな。白鯨っぽい。「金魚風美人」も好き。2025/10/11
いると
2
人魚紀聞は読んだことがあると思ったら暗黒のメルヘンで最近読んだことを思い出した。早くに筆を折った、中井英夫・吉行淳之介の同時期の作家らしいが知らなかった。しかし、文体や物語の流れにその次代の作家の匂いがある。そして幻想的で退廃的だ。夜道を歩いていたはずなのに顔を上げると見知らぬ景色になっているかのような不思議さもあるそしてただよう昏い淫猥さ。例えが多くくどい文章はなかなかに読みづらくはあったが面白い時間を過ごせた。2025/11/08
SATAN'S TOY
1
スケッチ、私小説風だったり変格ミステリだったり幻想小説だったり。若いうちに筆を折ったのは、独特の大正、昭和初期的モダニズム文体が時代に合わないと思われたのかな。時代が一周二周してそこがかえって魅力である。2025/11/07
Aki
0
見知った上野浅草が戦後当時はこんなだったのねー!というドキュメンタリー的楽しみもありつつ、でもそれよりは幻想小説寄りの『月光と耳の話』『金魚風美人』『人魚不倫』あたりが気に入った2026/05/01
sugsyu
0
戦後の風俗描写含む私小説でさえ、まるで魔界の風景のようである。「浮遊生物殺人事件」の堂に入ったミステリといい、表題作や「月光と耳の話」の幻想譚といい、寡作であるのが不思議なほどの作者のスタンスの広さ。2025/10/07




