内容説明
命を削り今を生きる「止観の道士」たち。
時に精神は現実を凌駕する――
織田信長が天下統一へ向け着々と歩みを進めていた元亀元年(一五七〇年)、京の街でこれまで交わることのなかった「止観の道士」たちの運命が交錯する。
「水観」の円四郎、「炎観」の平助、「月観」の桂月。
現実と幻想の狭間で揺れる自己矛盾、その道士という生き方にあえぎながらも、厳しい修行の末に彼らが得た止観の力は、やがて到来した織田家との戦いに大きな影響を与えていく――。
歴史上一切語られることのなかった儚き者たち。
その生の輝きと熱情が、乱世の闇を鮮烈に切り裂く!
『ヒートアイランド』 『ワイルド・ソウル』 『室町無頼』に連なる
垣根ワールドのエンターテインメント最高到達点!!
「25年小説を書いてきて初めて、全てをエンタメに振り切った物語を書いた」(著者)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
170
垣根 涼介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、歴史伝奇浪漫道士幻想譚でした。戦国時代の歴史の裏舞台で、道士や忍者は、どんな活躍をしていたのでしょうか❓ https://www.shogakukan.co.jp/books/093801312025/10/28
いつでも母さん
121
VS信長!垣根さんが描く止観の道士たちの物語を面白く読んだ。「強欲という今の時代の波に守られている」信長は狙って殺すことは出来ない。よって、滅びるまで織田家の敵対勢力を助けていくと言う師匠・承元の言葉が『水観』の円四郎を支える。そして『月観』桂月、『炎観』平助と三人の熱い夏が胸を打つ。はぁ・・久しぶりの垣根さんを堪能した。2025/10/15
サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥
72
(2025-171)【図書館本-113】戦国の世、「止観」という幻術を操る道士達。「水観」の円四郎、「炎観」の平助、「月観」の桂月。織田信長が天下統一へ向け歩みを進めている中、これまで交わることのなかった止観の道士たちが交錯する。幻術師といういささかリアリティに欠ける話なので、最初はどうかなぁと思って読み始めたけれど、だんだんとページを捲る手が進む。特にラスト近くの合戦のシーンなどは手に汗握る展開。こうしてエンタメに振り切った歴史小説もなかなか面白い。★★★+2025/11/07
てつ
30
一冊でこのボリュームは連休でもなければ読みきれません。もともとあやかしもののような類いは読まないのですが、垣根さんは好きなので一気読みです。ちょっとだけはまりました。垣根さん好きならすぐにでも手に取るべき本ですね。ただ癖は強いので心得ながら読んでくださいませ。一応はお薦めです。2025/10/13
やっちゃん
25
漫画のような能力で闘う戦国ファンタジー。同じ場面を人を変えて繰り返すなど必要以上に長い、そのうえ盛り上がりの起伏も少なく‥モテない平助が幸せそうなシーンがすごくよかった。おじさんも桂月ちゃんにちょっと抜いてもらいたいわ笑。称名滝は雪解けの季節に観るとすごい。2025/11/13
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