内容説明
命を削り今を生きる「止観の道士」たち。
時に精神は現実を凌駕する――
織田信長が天下統一へ向け着々と歩みを進めていた元亀元年(一五七〇年)、京の街でこれまで交わることのなかった「止観の道士」たちの運命が交錯する。
「水観」の円四郎、「炎観」の平助、「月観」の桂月。
現実と幻想の狭間で揺れる自己矛盾、その道士という生き方にあえぎながらも、厳しい修行の末に彼らが得た止観の力は、やがて到来した織田家との戦いに大きな影響を与えていく――。
歴史上一切語られることのなかった儚き者たち。
その生の輝きと熱情が、乱世の闇を鮮烈に切り裂く!
『ヒートアイランド』 『ワイルド・ソウル』 『室町無頼』に連なる
垣根ワールドのエンターテインメント最高到達点!!
「25年小説を書いてきて初めて、全てをエンタメに振り切った物語を書いた」(著者)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
188
垣根 涼介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、歴史伝奇浪漫道士幻想譚でした。戦国時代の歴史の裏舞台で、道士や忍者は、どんな活躍をしていたのでしょうか❓ https://www.shogakukan.co.jp/books/093801312025/10/28
旅するランナー
163
妖術vs信長。各々の師匠から止観(水観·炎観·月観·風観)を学んだ道士たち。悪逆非道な信長を打倒するため、うち3名が命をかけた戦いを挑む。戦の史実の中に、妖術が引き起こす川の氾濫や火攻めを絡ませて、実際にこんなことが起こったんじゃないかと思わせる面白さ。エンタメ戦国モノとして楽しめます。2026/07/24
いつでも母さん
130
VS信長!垣根さんが描く止観の道士たちの物語を面白く読んだ。「強欲という今の時代の波に守られている」信長は狙って殺すことは出来ない。よって、滅びるまで織田家の敵対勢力を助けていくと言う師匠・承元の言葉が『水観』の円四郎を支える。そして『月観』桂月、『炎観』平助と三人の熱い夏が胸を打つ。はぁ・・久しぶりの垣根さんを堪能した。2025/10/15
星群
92
戦国ファンタジー。織田信長を筆頭に戦国武将達と、水・炎・月の止観の道士達の運命が激突する。あらすじを見て面白そうと手に取る。しかし、水観・炎観の修行の痛々しいこと。それに比べて、月観は修行の大変さはあまり感じられなかった。むしろ過保護にされてる印象。全体的には、中途半端な感じがして残念。水観の系脈は現代にも続いているのかしらん。2026/06/29
雅
77
止観の道士。史実と伝奇が入り混じった濃厚な作品でした。少し疲れましたが、まずまず楽しめます。2026/04/14
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