内容説明
累計10万部突破『どうせそろそろ死ぬんだし』に続く「館」ミステリーは依存症患者×孤島!
ロジカルな推理といくつもの伏線が導き出す「なぜ」の答えに驚愕。
――大山誠一郎(作家)
孤島の別荘で行われる依存症回復プログラムに、料理人として同行することになった桜子。
恋愛依存、ゲーム依存など、様々な依存症を抱える人々が集う。
しかし1日目の深夜、参加者の一人が不審死を遂げる。
刃物らしきもので首を切られた様子で、現場は密室。
別荘内にある刃物は、桜子が厳重に管理している包丁とナイフのみ。
桜子が参加者から犯人と疑われるなか、さらなる事件が起き――。
第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作家最新作。
【著者について】
香坂鮪(こうさか・まぐろ)
1990年、熊本県生まれ。大阪府在住。現在、循環器を専門とする特定機能病院に勤務。心臓と脳を中心に、心筋梗塞、脳梗塞などの治療に携わる。第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、『どうせそろそろ死ぬんだし』(宝島社文庫)で2025年にデビュー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
bunmei
92
孤島にある治療施設の館『より愛園』を舞台に繰り広げられる、クローズトサークルミステリ―。冒頭からこれから起こる凄惨な事件に関わる布石が、怪しげな館に散りばめられ、登場人物もギャンブル、ゲーム、糖尿、恋愛、自傷の依存症に悩む曰く付きの面々。事件の香り漂わせるシチュエーションで、全ての誘惑から隔離された孤島に、治療合宿の為に集められた5人。そしてその治療スタッフとして精神科医、カウンセラー、主人公である料理人の計8人が、孤島での合宿をスタートさせる。そして、第一日目の夜から、悲惨な事件の幕は切って落とされる。2025/10/23
オーウェン
51
「どうせそろそろ死ぬんだし」に続く2作目。 最後に残った料理人の千崎桜子は従兄弟に頼まれ、依存症患者たちが集う孤島の別荘に同行することに。 今作も殺人が起きるが不可解な死であり、その凶器の刃物だが、ナイフや包丁を扱えるのは千崎だけということで犯人候補に。 その凶器の謎だったり、初日に起きたガラスが割れた件。 こういった事が犯人候補を絞っていく。 1作目よりもまとまりが良く、無理のない犯人だったり、その動機も。 千崎は今後もシリーズ化されるのだろう。2026/04/08
ハゲおやじ
39
前作が文庫グランプリなので本作も気になっていた。孤島での依存症回復合宿というクローズドサークルでの殺人事件。依存症患者の為の合宿なので、患者だけでなく医師も刃物/スマホ/薬物など持ち込めない所は面白い設定。前作から1名が料理人として参加し 殺人事件を従兄弟と解決していくが、説明はくどいものの依存症の怖さを知った…って こんな荒療法で効果があるのかなぁ。犯人には 同情しかないけど 少しやるせないねぇ。本当に 依存症って 甘えた奴の病気 等と昭和感覚では言えない。私もなりそうで ちょっと不安。2026/04/26
koma-inu
39
依存症回復プログラムのために孤島に呼ばれた男女。初日に首を切られた死体が密室で発見される。動機や殺害現場の異常な状況が、依存症という設定と絡んでいる点は、巧み。密室トリックは、読メの皆様感想通り、図解がないので理解消化不良、ごめんなさい🙇それよりも分からないのが、密室を作った理由。犯人からすると密室では無い方が良いと思いましたが・・。途中、事件の整理シーンがあって、それを元に解決編があれば良かった、惜しい作品。主人公の作る料理は美味しそうでしたね。2026/01/12
ゆのん
36
【シリーズ2作目】依存症を抱えた人達がやってきた孤島の別荘で起きる事件。依存症×孤島と知ってまず面白そうと思った。『孤島』という事はイコール『クローズドサークル』。クローズドサークル物は好きだが、反面、もう出尽くした感は否めない。故に新たなクローズドサークルが出現するのではという期待をしながら読んでしまう。残念ながら本作ではその期待が満たされる事は無かったが、『依存症』の部分ではどうか。個人的にはもっと依存症が発症して何かしらが起きると良かったと思う。全体的に少々地味な印象を持った。続編を楽しみにしたい。2026/02/05
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