内容説明
戦国の世に、宿命を背負い生まれてきた戸次八幡丸。彼は、父・戸次親家が主君・大友親治の愛息を死なせた罰として、死に追い込まれた母の腹から取り出された子であるがゆえに、「鬼の子」と呼ばれていた。幼い頃から北九州にて戦の才を発揮した八幡丸は、戸次鑑連と名を改め、やがて大友最強の将と称えられるようになる。多くの家臣に囲まれながら、最愛の女性・お道を妻に迎え、幸せに包まれた日々を過ごす鑑連だったが、過酷な運命が襲いかかり……。後の立花道雪を主人公にした、歴史小説の傑作が待望の文庫化!(解説・内田剛)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かずぺん
3
素晴らしい武将を垣間見ました。誰よりも気遣いの出来る人間力を持った漢でした。そして、誰よりも優しい。2025/12/03
レフト
0
1人に焦点をあてて、生涯を追っていくものってダラダラすることもあるけど、テンポが良くて読みやすかった。 悲劇なのに重くなく、なのにドラマチックで読み終えると悲しいはずなのに心がすっきりしている不思議な感覚。 登場人物全員が魅力的で愛すべき人達。だから、感情がぐっと、入り込んで、よりドラマチックになるんだと思う。 赤神さんの本は何冊か読んでるけど、1番好き。2026/08/08
matsu0310
0
☆☆SAN値が減る2025/10/28
茶幸才斎
0
重大な失態に連座し、自ら切腹して果てた母の腹を裂いて取り出された鬼顔の童子は、長じて戸次鑑連を名乗り、主君大友義鑑の下で幾多の戦場を駆け、戸次家の排除を狙う加判衆の入田親廉の謀略をもろともせず、入田家から最愛のお道を妻に迎え、才能ある武将を次々と登用し、凋落した戸次家を大友最強の常勝軍団に伸し上げる。やがて、大友宗家を襲った激震が、戸次家と入田家の数奇な因縁に終止符を打つ。主役の戸次鑑連より、入田親廉の子で凡庸な入田親誠に深く共感する。現状の維持に必死で、現状をより良くできない己の無能さへの失望と悲哀に。2025/09/25




