内容説明
第一人者との問答で流れと主要論点をつかむ、“まったく新しい哲学史入門”再始動!
第4巻のテーマは倫理学! 複雑極まる現代を、私たちはどう生きるべきか。何が正しく、何が許されないことなのか。アリストテレスからはじまり、ベンサム、ミル、カントを経て、ロールズ、ギリガン、マッキンタイア、ヌスバウム、ピーター・シンガーまで、主要な思想家・ジャンルを網羅。特別章では、アナキズムと倫理の深いつながりに迫る。問答形式で哲学を学ぶ面白さを伝える、ありそうでなかった決定版入門シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
zunzun
4
代表的な倫理学の思想、功利主義、義務論、徳倫理学に加えてここ数年で勃興しているケアの倫理までを倫理学者が説明してくれるという新書である。私はここ数年で現代倫理学の本を何冊か読んできたが、徳倫理学について佐藤岳詩『メタ倫理学入門』が読過したものの、腑に落ちるといった感じがなかった。だが、児玉聡氏の要を得た解説のおかげで遠かったものが少し近くにかんじられた。また、功利主義の説明でも、結果が良ければ全てよしという考えではなく、予想されうる結果が良いものを選ぶというのが本義、と間違いやすい箇所を示してくれている。2025/09/11
KJ
1
功利主義〜ケアの倫理への構成が良い。流れに沿って、功利主義と義務論は突き詰めたら同じでは?その基礎となる「善」とは一体何か?代わりに「徳」という言葉で突き詰めると何が見えるか?という問いが頭の中で回り始め、アナーキーなケアの瞬間に行き着く。弥縫策のような「その都度の応答」は前読んだジャンケレヴィッチの本を思い出す。この応答の積み重ねから理論をどう展開できるのか、そもそも展開可能なのか等、今後掘っていきたい。ヌスバウムのケイパビリティアプローチと学習指導要領が頭の中で繋がりこれも面白かった。2025/09/17
-
- 電子書籍
- こころの科学240号/2025年3月号…
-
- 電子書籍
- 大切な人とうまくいく「アサーション」 …
-
- 電子書籍
- 先輩は激甘完璧彼氏~ダメ彼から救ってく…
-
- 電子書籍
- Mac、iPhone、iPadユーザー…