それでも必死に、恋をしていた

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それでも必死に、恋をしていた

  • 著者名:此見えこ【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 主婦と生活社(2025/09発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784391165098

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内容説明

どうしようもなく子どもで、不器用で、がむしゃらで。
それでも必死に、恋をしていた。

ある同じ高校の生徒たちの切ない想いが複雑に交錯する、
1話6ページ、全25話収録の超短編恋愛ストーリー集。
想いはあふれているのに、いつも届かない。たとえ叶わなくても、届けたい。
この恋が終わる前に。

目次
〈STORY 001〉 きみの好きなひと
――バレンタインの日の放課後、清水はさりげなく八木郁美と彼女の意中の男子、
菅原との二人きりの時間を演出する。
八木のことを好きな清水は、八木の願いを叶えてあげたかった。
そして、彼女に目を覚まして欲しかった。いかに菅原が軽薄で、
いつも女の子を傷つけているような男であるということを。
期待に胸を膨らませながら、清水は弾む足取りで家路を歩く。
「きっと近いうちに届くだろう、彼女からの幸せな報告が待ち遠しかった。
その先に待つ、彼女の泣き顔も」――。

〈STORY 002〉私の好きなひと
――「じゃあさ、付き合おっか」。私の唐突で拙い告白に、
少しも迷うことなく菅原くんはそう言った。驚きも動揺も歓喜も、そこにはなかった。
ただ慣れたような、ひどく優しい口調だった。
わかっていた。私が告白すれば、彼がそう返してくれること。
ずっと見てきたから知っていた。彼が私のことなんて、べつに好きでもなんでもないことも。
「だから、せめて。最後は笑って感謝を伝えてお別れしようと、私は始まりの日に、それだけ決めた」――。

〈STORY 003〉 気づいてしまった
〈STORY 004〉モブじゃない
〈STORY 005〉 ただ、それだけ
〈STORY 006〉 それだけでいい
〈STORY 007〉 ひまわり
〈STORY 008〉 太陽
〈STORY 009〉 死んでも呼ばない
〈STORY 010〉 あたしの親友
〈STORY 011〉 私のひだまり
〈STORY 012〉 届かない手を伸ばす
〈STORY 013〉 恋と罅
〈STORY 014〉 きみとカフェオレ
〈STORY 015〉 きみのカフェオレ
〈STORY 016〉 彼女
〈STORY 017〉 囚われたのは
〈STORY 018〉 痛くない振り痛い振り
〈STORY 019〉 敵わない
〈STORY 020〉 明日、きみが後悔しますように
〈STORY 021〉 ぜんぶきみのせい
〈STORY 022〉 届かなくなる前に
〈STORY 023〉 気づかない振りをした
〈STORY 024〉 友だちをやめる日
〈STORY 025〉 ふたりだけの恋

《カバーイラスト》うた坊さん
《挿絵イラスト》エリンギ味噌さん

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

わたー

14
★★★★★面白かった。とある学校のバレンタイン当日から最長で数週間後までを描く25編の連作短編集。一言で片想いといっても登場人物によってどのような気持ちを抱えているのかは千差万別。片想い相手がまた別の人を想う、などの想いが連鎖していっている人たちもいたりして、確かにテーマとしては切ない、になるんだけれど決してそれ一辺倒になっていないところは良かった。最初の一人、女の子が告白できるようにアシストしながら、その実、さっさと破局しろと思っている清水くんの話でガッツリ私のハートを掴んでそのまま一気に最後まで。2025/09/15

📖®書店員🍵

5
「セツナイ青」シリーズ 第二弾 1話6ページ程度、25話で構成される短編集。 この先生、短編が物凄く上手くて文章がとてもきれい。 短編集ではあるが、1話読み進めるごとに甘酸っぱさが積み重なっていく。 言葉と挿絵で登場人物たちの繊細でがむしゃらな感情の動きを表現されていて、涙が止まらないほど切なく、作品に没頭出来る。 青春のキラキラした想い出だけでなく、切なかったり苦しかったり、きゅんとしたりどきどきしたり、その想い出を振り返ることも出来て、最後は涙が溢れつつも胸がじんわりと温まる素敵な1冊でした。2025/09/13

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