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内容説明
豊臣秀吉の実弟は温厚柔和な人物で、兄の天下統一に力を発揮した。兄の欠点を補ったこの弟が長生きしたなら豊臣政権は長く続いただろう……。羽柴秀長は、そんな印象で語られることが少なくない。だが「偉大なナンバー2」というイメージは作られたもので、一種の虚像である。本書は信頼できる研究や史料に基づいて、秀長が、秀吉の天下統一に果たした役割、豊臣政権内での仕事、大名としての領地支配の実態という三つの視点からその生涯をたどり、人物像に迫る。
目次
はじめに/第一章 秀長の誕生と家族/豊臣秀吉の誕生/秀吉の父・弥右衛門とは/再婚して父になった竹阿弥/秀吉は正親町天皇のご落胤か/孤児で乞食だった秀吉/島津氏が知った秀吉の出自/宣教師が見た秀吉/薪売りだった秀吉/広まる秀吉の貧しかった情報/秀吉の姉と妹/秀長の誕生/第二章 中国計略への出陣/若き秀吉と秀長の動向/秀吉による上月城攻め/上月城に入った尼子氏残党/別所長治の裏切り/三木合戦の経緯と終結/三木城への兵糧攻め/三木城の落城/長水城の攻略と秀長/長水城の落城と戦後処理/但馬の平定/秀長による但馬支配/但馬支配の様相/但馬支配の評価をめぐって/小代一揆の勃発/小代一揆を滅ぼした秀吉/鳥取城攻めと秀長/秀吉の兵糧攻め/第三章 秀吉に従い転戦/備中高松城と秀長/本能寺の変と勃発と情報ルート/羽柴秀長書状に書かれていること/羽柴秀長書状の背景/羽柴秀長書状の再検討/本能寺の変後の情勢/丹波・但馬の情勢から/羽柴秀長書状の年次への疑問/和睦交渉から「中国大返し」へ/山崎合戦から光秀の死まで/清須会議の開催とその内実/丹波支配の様相/秀長と丹波/本能寺の変後の関東/信孝と勝家の蜂起/挙兵した一益/美濃大返しの真相と「賤ヶ岳の七本槍」/賤ヶ岳の戦いと勝家の最期/信孝の最期/第四章 豊臣政権下における秀長/播磨・但馬の支配と秀長/播磨支配の状況/但馬支配の状況/大坂城の築城/大坂城築城の意図/秀吉に不満を抱いた信雄/小牧・長久手の戦いと秀長/和睦の締結/関白になった秀吉/羽柴か豊臣か/紀州征伐と秀長/秀長の和歌山城築城/紀伊における検地と一揆/紀伊と材木/桑山氏による紀州支配/『日本史』に書かれた秀長/第五章 四国征伐と大和支配/豊臣政権下における秀長/長宗我部元親との抗争/四国征伐の開始/戦闘の経過/長宗我部氏の降伏/秀長の大和拝領/大和支配の展開/郡山城下町の発展/秀長の妻/秀長の実子・養子/第六章 九州征伐と秀長の最期/秀吉による停戦命令/島津氏と秀長/動揺する九州の諸大名/島津氏の降伏/九州国分の実施/九州征伐後における秀長の役割/秀長と島津氏との関係/島津氏をめぐる問題/後陽成天皇の聚楽第行幸/秀吉の「唐入り」構想/秀長とキリスト教/名胡桃城事件の勃発/北条氏の敗北/秀長の死/関白になった秀次/後継者の秀保/秀保の死/その後の豊臣家/秀長の評価/秀長が長生きした場合/おわりに/主要参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
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