祥伝社文庫<br> 見てはいけない

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祥伝社文庫
見てはいけない

  • 著者名:山口恵以子
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 祥伝社(2025/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396351410

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内容説明

幸せになりたいだけなのに――

人殺しの父に愛されたかった娘、
都合のいい従順な女性経理、
一人息子の完璧な婚約者……
「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」の著者が描く驚愕の愛憎劇。
未発表作含む10編を収録。
狂おしいほどの情愛を描くサスペンス集!

この絵を私は知っている――
矢沢澪は偶然入った美術館で、とある抽象画を前に奇妙な感覚に襲われる。蘇るのは、20年前に亡くなった父と館山で過ごした幼い日の記憶。
調べるうち、作者も同時期に館山にいたことが分かり、澪は一つの疑問に辿り着く。
「彼もあれを見たのだろうか?」一枚の絵が導く父の死の真相とは(「見てはいけない」)。
愛と憎しみ渦巻く珠玉の全10編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

78
10篇の短編集。殆ど10年くらい前の作品なので、山口さんにとっては何ら特別なことではないだろうけど「食堂のおばちゃん」シリーズの方が馴染みのある読者にとっては興味津々。息子の結婚相手が実は父親が以前関係のあった女性だった。どうする!?宝石商の男が資金繰りに困って経理の女性から私的に借金をする。これをきっかけに男女の関係に。女性の執念が怖い。男女の愛憎、切れない糸が殺意を呼ぶ。最近のゾワリ感のあるミステリに慣れてきているせいか、全体的に少し物足りない感じ。私のワガママなんだろうけど。2025/10/06

ごみごみ

51
タイトルから、勝手にホラーだと思って読み始めたが・・そうでもない。かと言ってミステリという訳でもないような。家族や男女の愛憎劇。狡い男としたたかな女。衝撃度は少なめで、記憶にはあまり残らないかも。2025/11/02

Karl Heintz Schneider

45
これホントに山口さんが書いたの?読みながら著者名を二度見してしまった。山口恵以子と言えば食と人情が売りのシリーズものというイメージが強い。ところがこの本に得てくるのは狡猾で冷血でそれでいてどこか気高さを感じさせる人々を主人公にしたサスペンス?短編集。一番心に残ったのは第6話「野菊のように」。息子が結婚相手として連れてきた10歳年上の女性は、父親がかつて夜を共にした相手だった。後日彼女を呼び出し離縁を迫るがそれを聞いた彼女の反応が怖かった!鳥肌が立った。山口さんのサスペンス、いい!これからも書いてほしい。2026/04/22

アクビちゃん

41
【図書館】読メでも良くお見かけする作者さんですが、私は初めまして。ほのぼのとした食系を書かれているイメージですが、こちらは全くほのぼの〜ではない短編が10編。最初の3作品には、ナイフが出てくるので、この後、全ての作品にナイフが出てくるの?!なんて思ったけれど、それはなかった(笑) 初読み作家さんは、文体に慣れるまで時間が掛かってしまう方も居るけど、読みやすい文体でした。あまり食系物語は好きではないけど、他の作品も読んでみようかな。2026/06/03

エドワード

35
看護師の矢澤澪が、ギャラリーで目にとめた、ある絵画。作者の久坂譲とは何者か?幼い日の級友との驚くべき再会「遠い村」。血の流れる話が続く。怖い。誰にも話さず、何のそぶりも見せず、自分の心のみに秘めた、怨恨、執念、嫉妬、暗い思いが渦を巻く。中には死人の出ない、小さなランドセルがいとしい「幻の蝶」、野菊のイメージが一変する「野菊のように」もあり、一瞬心が安らぐ。最終章「腹上死」は、浮気夫への妻の複雑な思いと行動に、恐いというより、愛すら感じる。人の心は不思議だ。あとがきに書かれた作者の様々な思いも心に響く。2026/02/19

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